再び春の雲取山
−三峰神社から雲取山−

【年月日】

2011年5月7日〜9日
【同行者】 全部で20名
【タイム】

5/7 岳人の家(幕営)
5/8 岳人の家(4:45)−炭焼平(5:55-6:05)−お清平(6:48-6:58)−白岩小屋(8:00-8:15)
   白岩山(8:35)−大ダワ(9:18)−雲取山荘(9:35-9:50)−雲取山(10:11-10:30)−
   雲取山荘(10:48)−大ダワ(11:01-11:10)−白岩山(11:47)−白岩小屋(12:00-12:10)
   −お清平(13:02)−霧藻ヶ峰(13:14-13:25)−岳人の家(14:35)(幕営)
5/9 岳人の家(6:35)−大輪(8:47)

【地形図】 雲取山、三峰 ルート地図

 この時期の雲取山も、恒例になってきた。
 今年も、昨年同様、三峯神社近くからの往復登山だった。

一日目(三峰分校まで)

 一日目は、三峯神社近くの幕営地で、幕営のみ。

 時間があるので、神社を参拝がてら、散策しに行った。
 駐車場から大鳥居をくぐり、随身門を見て、ヤマトタケルノミコト銅像へ。

ミツバツツジ咲く
三峯神社シャクナゲ園にて

 ここにはミツバツツジやアズマシャクナゲがたくさん植えられていて、ちょうど見ごろに咲いていた。
 像の周囲にはミヤマカタバミが咲くのだが、まだ早いと見えて、あまり咲いていなかった。

 国常立社と居並ぶ小社の前を通って、拝殿で拝礼。
 土産物屋の中を通って、お仮屋まで、車道を行く。
 霧が立ち込めていい感じだったのだが、前方から自動車がやってきて、お仮屋前でエンジンを止めたまま駐車してくれたので、写真も撮ることができなかった。

 このあたりのシャクナゲはまだほとんど蕾だった。
 お仮屋で、お狗様の写真を幾つか撮って、近道から車道に降りた。

 この日は早めに休んで、翌日のロングコースに備えた。

お狗さま1
お狗さま2

ニ日目(雲取山往復)

 翌朝は夜明け過ぎに出発。

 神領民家前のシャクナゲ園も満開だった。
 登山道に入ると、ミズナラやイヌブナの新緑もこれからという感じだった。

 思ったよりいいペースで進むことができた。
 炭焼平で一息入れて、霧藻ヶ峰を一気に越え、お清平で小休止。
 調子の出ない人が、ここで退却。

 残り18人で、登高を続けた。

 ヤマガラ・コマドリ・ヒガラ・オオルリ・コルリ・エゾムシクイなどが賑やかにさえずる、新緑少し前の山の姿だった。
 急なところを登りきり、少し下って、白岩小屋へ。

 ここからの新緑あふれる大洞谷も絶景だった。
 この時期いつも咲いている小屋前のヤマザクラは、まだ固い蕾だった。

いつもの鹿(大きな写真)
バイカオウレン咲く女坂

 コメツガ林とダケカンバ林が交互に出てくる白岩山に近づくと、いつものようにもの欲しげな鹿があらわれる。
 年をとったためか、全く逃げようとせず、上目づかいにこっちを見つめていた。

 芋ノ木ドッケの巻き道に入ると、コガネネコノメソウやイワボタンが,ちらほら咲いていたが,花はあまり多くなかった。
 数年前に恐ろしい思いをしたところは、雪がなければなんでもないところだった。

 大ダワでは休まず、女坂を雲取山荘に向かった。
 ここのバイカオウレンは、相変わらず可愛らしかった。

 雲取山荘のオーナーに挨拶して、小休止した後、山頂へ向かう。
 このあたりは、雪が溶けたばかりらしく、かなりひどいぬかるみになっていた。

 山頂に着いたのは10時過ぎと、まずまずの時間だったし、おおぜいの同行者たちが比較的元気だったのがなによりだった。
 奥多摩や奥秩父、大菩薩はよく見えたが、富士山や南アルプスがほとんど見えなかったのは残念だった。

富士山は見えず
大洞のあるスギ(大きな写真)

 山頂で大休止した後、下山にかかる。
 雲取山は、下りがきついとみんなに言い聞かせて、体力を浪費しないよう、意識的にスローペースで下る。

 次の小休止は大ダワで、あとは白岩小屋と霧藻ヶ峰で休んだだけで、岳人の家まで戻った。

 年若の人を含めて、全員がよく歩ききったと感心した。

三日目(三峯分校あとから大輪まで)

 三日目は、重荷を背負って大輪へ下山する。
 出発の許可が多少早まったので、忙しくはあったが、助かった。

表参道の大イタヤ(大きな写真)
表参道の大トチ(大きな写真)

 車道から三峯神社への道に入る。
 本殿で軽く拝礼して、表参道の下山口へ。

 しばらくジグザグに急降下する。
 下りがややゆるやかになると、薬師堂跡。
 ほぼ中間地点だが、ここでは休まず、次の急降下を下りきって、清浄の滝わきのあずまやわきで小休止。
 8時23分のバスは無理と思ったが、8時47分のバスに間に合うかどうかは微妙となった。

表参道の杉並木(大きな写真)
斜めに生えた大トチ(大きな写真)

 ここから先は傾斜が緩くなり、みごとな渓畔林の中を歩く。
 昨年はここを急いで通過してしまったのだが、今回はいくらかゆっくりなので、写真も少し撮ることができた。

 基本的には大スギの並木なのだが、斜面には、トチ・イタヤ・シオジ・カツラなどの大木が生えており、新緑とあいまって、みごとに景観を作り出していた。

表参道の大トチ(大きな写真)
表参道の大シオジ(大きな写真)

 例のバスに間に合いそうだったので、車道に出てからスピードを上げたら、バスには間に合ったものの、おおぜいの先行者が待っていたので、結局、1時間待って次のバスに乗った。