荒川林道を訪ねる

【年月日】

2017年4月23日
【同行者】 Jさん
【タイム】

釣り堀(7:00)−赤沢取水口(7:58-8:08)−第一崩壊地(9:17-9:27)−
中小屋沢出合(9:36)−ヒダナ沢出合先(10:19-10:29)−荒川小屋あと(11:27-12:24)−
中小屋沢出合(13:36-13:45)−赤沢取水口(14:49-14:55)−釣り堀(15:47)

【地形図】 中津峡 ルート地図

 ずいぶん久しぶりに、森林軌道を歩く。
 陽が差さないからまだ寒いが、ミツバツツジは満開だ。

 コガネネコノメ・ツルネコノメ・ヒトリシズカなどが足元に咲く。
 Jさんが速いので、やや遅れ気味に春の渓を味わいながら行く。

 取水堰でひと息入れ、最初だけ明瞭な踏みあとに入る。

 あたりはハシリドコロだらけで、斜面は明るい。
 大きなカツラの木が目を引く。
 踏みあとは全く判然としない。

イヌブナの林(大きな写真)
ブナ(大きな写真)

 けっこうバテてきたころに、上流側への踏みあとを発見した。
 ここからしばらくは道型がしっかり残っていた。

 谷状のところを回り込み、小尾根の上に出るとまた急登になる。
 ブナ・イヌブナの天然林で、風情がよい。
 その先のトラバース入り口もはっきりしていた。

 次なる小尾根をまた急登。そしてトラバース。
 意外なことに、トラバース道はかなりしっかり残っており、尾根道がどちらかと言えばはっきりしないのだった。

 安定したトラバースの先で細流を越えるところが第一崩壊地で、慎重に越えると、まもなく1280標高点のある尾根を乗っこす。
 ここは安全な幕営適地だ。

ハナネコノメ(大きな写真)
小荒川谷(大きな写真)

 中小屋沢渡渉点の手前も崩壊している。
 ここは泥壁状斜面を横切らなければならないので、ちょっといやらしい。

 ヒダナ沢まで小さなクボを二つ越える。
 一つ目のクボの崩壊地はかなり大きく崩れていて、厄介だったが、Jさんに手を貸していただいて登った。

苔むす倒木(大きな写真)
これが荒川林道(大きな写真)

 ヒダナ沢を渡り、クボを一つ越えた先で、踏みあとが乱れる。
 トラバースを続ける踏みあとが最もはっきりしていたので、そちらを行くが、どうも怪しかった。
 尾根を乗っこすところで踏みあとが消えたので、尾根上を少し登ると、再びトラバース道に乗ることができた。

大カツラ(大きな写真)
コチャルメルソウ(大きな写真)

 枯れたスズタケの中のトラバースがなおも続き、金山沢の沢音が近くなる。
 ピンクのマーキングが見えると、荒川小屋あとへの下降点で、踏みあとは判然としないものの、特に危険なところはなく、小荒川谷のほとりに立つことができた。

 12時より遅くなったら引き返しましょうと相談していたのだが、11時半に到着できたので、ここで大休止。
 Jさんが、大荒川谷へイワナの機嫌を見に出かけたので、コーヒーを入れて、まったりした。

ミツバツツジ満開(大きな写真)
ヒトリシズカ(大きな写真)

 小1時間ほど休んで、下山にかかる。
 崩壊地さえ気をつければ、下りトラバースがメインなので、歩程ははかどる。
 トラバース開始地点はわかりにくいので、GPS見まくりになった。

 取水堰への下りの踏みあとは、やはり消え消えだった。
 堰の周辺に出たふきのとうを摘んだあと、森林軌道を行く。

 緑がずいぶん、濃くなった。