二里観音速攻往復

【年月日】

2016年9月6日
【同行者】 単独
【タイム】

奥の登山口(12:28)−一里観音(13:02)−白泰山分岐(14:03)−二里観音(14:21-14:32)
−白泰山分岐(14:49)−一里観音(15:36)−奥の登山口(15:56)

【地形図】 中津峡 ルート地図

 仕事を途中で切り上げて、登山口に向かった。
 11時まで仕事したので、登山口に着いたのは、12時半前だった。
 ひどい出発時刻だが、なんとかなる時間だと思った。

ヒメベニテングタケ(大きな写真)
一里観音(大きな写真)

 よく手入れされたスギ林の中を、トラバースで登っていく。
 キイボカサタケ・シロイボカサタケ・ザラエノハラタケ・モリノカレバタケなどが、ちらほら出ていた。

 尾根が近づくと、雑木の二次林になる。
 フウセンタケの仲間やドクツルタケ・ハナホウキタケなどが盛んに出ていた。

ヌメリツバタケモドキ(大きな写真)
ミズナラ大木(大きな写真)

 ひと登りで、尾根道がクランクになる地点の分岐。
 ここから尾根を絡みながらの道となる。

 一里観音を過ぎると、雑木の二次林はブナ・ミズナラを中心とする原生林に変わり、風情のよい道となる。
 ブナの倒木が少ないので、ヌメリツバタケモドキ以外のブナきのこは全く出ていなかった。
 かつてはスズタケが覆っていたが、ずいぶんすっきりしたコースになった。
 ブナの大木は少ないが、ミズナラの巨木は何本か見ることができた。

カバイロツルタケ幼菌(大きな写真)
カバイロツルタケ幼菌(大きな写真)

 もっとも多かったのはカバイロツルタケで、雑木林から針葉樹林まで、幼菌から老菌までがいたるところに出ていた。
 ブナ・ミズナラ帯に多かったのはヒメベニテングタケだった。
 こちらは今まで見たものに比べて大型の個体が多かった。
 ヒメベニテングタケは、小さくて可憐なきのこという印象だったので、あまりでかいのは興ざめだ。

タマゴタケ(大きな写真)
ツバフウセンタケ(大きな写真)

 ダケカンバの根元にツバフウセンタケを見つけた時は、うれしかった。
 当然だが、ツバフウセンタケは、ミドリ池以外のところでもそれなりに出ているのだ。

 樹相がさらに一変して、ウラジロモミ・ツガの森となる。
 ここはカバイロツルタケばかりが多かった。

チチタケ(大きな写真)
二里観音(大きな写真)

 白泰山の分岐の先に、青々とした葉っぱをつけた木が数本、道をふさいでいたが、一人で通るぶんには、特に問題なし。
 カラマツの大木を見ると、まもなく二里観音の避難小屋に着いた。
 のぞき岩はこのコース唯一の展望台なのだが、奥秩父の頂稜にはガスがかかっていた。

 少し休んで、来た道を戻った。