【年月日】
6/4 大弛峠(11:08)-朝日岳(11:53-12:01)-金峰山(12:59-13:07) -砂払の頭(14:12-14:19)-大日小屋(15:33)幕営 6/5 大日小屋(7:11)-富士見平小屋(7:40-7:53)-瑞牆山荘バス停(8:26)
大弛峠には相変わらず、たいへんな数の自動車がとまっていた。 登山者の数もすごかった。 急ぐとろくなことはないので、ゆっくり登り始めた。
せっかくなので、鳥の声を聞きながら歩いた。 シラビソの樹林帯ではヒガラ・ルリビタキが多かった。 ルリビタキはとても多く、登山道を横切るルリビタキを2羽、見かけた。
朝日岳直下のゴロ石帯で小休止。 雲が多く、富士山の一部は見えていたが、南アルプスは全く見えなかった。 国師・甲武信・両神など、近くの山はよく見えた。
朝日岳を越え、ゆるく登降しながら鉄山を巻くと、早くも、ハイマツが現れ、金峰山山頂のゴロ石帯に出る。 足元には、ミネズオウやコメバツガザクラに混じって、キバナシャクナゲも咲いていた。
山頂を越えると、五丈岩前の広場で、先行していたパーティが休んでいた。 同行者が頑張ったおかげで、ずいぶん早くみんなと合流できて、ひと安心だった。 五丈岩に登ろうとしたが、苦戦していると、同僚が呆れた顔で「いいかげんにしろ」というサインを送ってきたので、素直に従った。
下山ルートは石がゴロゴロしているところなのだが、かなり苦労して、全体のスピードが落ちた。 露岩やゴロ石を登降するのはふつうのコトなので、早く慣れてほしい。
砂払ノ頭から樹林帯に入ると、ペースは通常に戻った。 大日岩からは、八ヶ岳の一部が望まれた。
予定より約1時間遅れで、大日小屋についた。 水はいつもよりやや少なく、カップがないと汲めない状態だった。 大日小屋のトイレは、若い人には、けっこうショックだったと思う。
炊事の手際はよかったが、品数が多かったため、いつもより時間がかかった。 われわれが着いたときには、ツェルトが1張だけだったのだが、あとから幕営者が続々と到着し、テント場はほぼ埋まった。 テント場の周囲では、ヨタカやトラツグミなどが不気味に鳴いていた。
夜中にトイレに行こうとしたとき、雨音がテントを叩き始めていた。 低気圧が接近しているのはわかっていたので、好転は望めない。 瑞牆山はちょっと無理かなと思った。
起床時刻には雨は本降りとなった。 練習だと割り切れば、瑞牆山に行ってもよかったのだが、悪条件の登山で怪我をしてもバカバカしい。 相談の上、瑞牆山はパスして、富士見平からそのままそのまま下山ということにした。
予期せぬリラックスタイムとなった。
それでも数分遅れで出発することができ、富士見平小屋へゆるゆると下る。 大日岩周辺でもそうだったが、アズマシャクナゲがちょうど満開で、樹林帯は淡いピンクに彩られ、夢幻のような風情だった。
富士見平小屋で小休止してテント場代を払ったのだが、大日小屋のテント場代が1000円に値上がりしていて、驚いた。 ほとんど管理されていないのにこの料金は、高すぎではなかろうか。
雨もやみ、樹間から瑞牆山もほの見えた。 瑞牆山荘バス停には、余裕を持って一番バスに間に合う時間に着くことができた。