金峰山団体山行

【年月日】

2016年6月4−5日
【同行者】 全部で15名
【タイム】

6/4 大弛峠(11:08)−朝日岳(11:53-12:01)−金峰山(12:59-13:07)
  −砂払の頭(14:12-14:19)−大日小屋(15:33)幕営
6/5  大日小屋(7:11)−富士見平小屋(7:40-7:53)−瑞牆山荘バス停(8:26)

【地形図】 金峰山、瑞牆山 ルート地図

 大弛峠には相変わらず、たいへんな数の自動車がとまっていた。
 登山者の数もすごかった。
 急ぐとろくなことはないので、ゆっくり登り始めた。

 せっかくなので、鳥の声を聞きながら歩いた。
 シラビソの樹林帯ではヒガラ・ルリビタキが多かった。
 ルリビタキはとても多く、登山道を横切るルリビタキを2羽、見かけた。

 朝日岳直下のゴロ石帯で小休止。
 雲が多く、富士山の一部は見えていたが、南アルプスは全く見えなかった。
 国師・甲武信・両神など、近くの山はよく見えた。

 朝日岳を越え、ゆるく登降しながら鉄山を巻くと、早くも、ハイマツが現れ、金峰山山頂のゴロ石帯に出る。
 足元には、ミネズオウやコメバツガザクラに混じって、キバナシャクナゲも咲いていた。

 山頂を越えると、五丈岩前の広場で、先行していたパーティが休んでいた。
 同行者が頑張ったおかげで、ずいぶん早くみんなと合流できて、ひと安心だった。
 五丈岩に登ろうとしたが、苦戦していると、同僚が呆れた顔で「いいかげんにしろ」というサインを送ってきたので、素直に従った。

 下山ルートは石がゴロゴロしているところなのだが、かなり苦労して、全体のスピードが落ちた。
 露岩やゴロ石を登降するのはふつうのコトなので、早く慣れてほしい。

 砂払ノ頭から樹林帯に入ると、ペースは通常に戻った。
 大日岩からは、八ヶ岳の一部が望まれた。

 予定より約1時間遅れで、大日小屋についた。
 水はいつもよりやや少なく、カップがないと汲めない状態だった。
 大日小屋のトイレは、若い人には、けっこうショックだったと思う。

 炊事の手際はよかったが、品数が多かったため、いつもより時間がかかった。
 われわれが着いたときには、ツェルトが1張だけだったのだが、あとから幕営者が続々と到着し、テント場はほぼ埋まった。
 テント場の周囲では、ヨタカやトラツグミなどが不気味に鳴いていた。

 夜中にトイレに行こうとしたとき、雨音がテントを叩き始めていた。
 低気圧が接近しているのはわかっていたので、好転は望めない。
 瑞牆山はちょっと無理かなと思った。

 起床時刻には雨は本降りとなった。
 練習だと割り切れば、瑞牆山に行ってもよかったのだが、悪条件の登山で怪我をしてもバカバカしい。
 相談の上、瑞牆山はパスして、富士見平からそのままそのまま下山ということにした。

 予期せぬリラックスタイムとなった。

 それでも数分遅れで出発することができ、富士見平小屋へゆるゆると下る。
 大日岩周辺でもそうだったが、アズマシャクナゲがちょうど満開で、樹林帯は淡いピンクに彩られ、夢幻のような風情だった。

 富士見平小屋で小休止してテント場代を払ったのだが、大日小屋のテント場代が1000円に値上がりしていて、驚いた。
 ほとんど管理されていないのにこの料金は、高すぎではなかろうか。

 雨もやみ、樹間から瑞牆山もほの見えた。
 瑞牆山荘バス停には、余裕を持って一番バスに間に合う時間に着くことができた。