アカヤシオには早かった
- サスの峰から栗原山 -

【年月日】

2017年4月19日
【同行者】 単独
【タイム】

駐車地点(10:19)−作業道分岐(10:28)−とりつき(10:34)−サスの峰(11:10-11:44)
−P8(12:07)−P14(12:54)−P15(13:21)−栗原山(13:45-13:51)−持倉越(14:01)
−栂の頭(14:33)−作業道出合(14:56)−林道出合(15:18)−駐車地点(15:48)

【地形図】 神ヶ原 ルート地図

 晴れてはいたが、朝のうち、黒い雲が出ていたので、自宅での農作業をいくらかこなしてから出かけたので、出発がやや遅くなった。
 大福峠から少し行ったところに自動車をとめたが、登山口の作業道分岐近くにも、広い駐車スペースがあった。

 作業道に入ってしばらくで、尾根のとりつき。
 道標はあるが、道はない。
 さほど急でもない尾根をゆっくり登る。

アカヤシオ咲き始め(大きな写真)
東西御荷鉾(大きな写真)

 サスの峰まで、すぐに着くかと甘く見ていたら、ピークの直下は、沢の高巻きのようなひどい急登だった。
 ここで大休止。
 満開のアカヤシオを見ることができるかと期待していたのだが、花はようやく咲き始めたところだった。

 ここから核心部に入るので、シットハーネスを装着し、10メートルの細引き2本を、すぐに出せるようにザックの上部にパッキングした。

 登り下りが続くが、P8という札の下がったピークまでは、さほど問題ない。
 問題になるのは、P8の下りからだった。

アカヤシオ(大きな写真)
大ナゲシ・宗四郎山(大きな写真)

 下りとしてはここが最も長く、見た目には垂直に近い斜面を、灌木の小枝を掴みながらずり下る。
 その先、次々にあらわれる岩峰は、遠目には困難そうに見えても、近くまで行けば踏み跡があり、さほど困難ではなかった。
 もっとも、あまり多く登られていないとみえ、岩がときどき剥がれたので、慎重に行った。

 P14とP15と思しきピークは、好展望だった。
 両神山の彼方に、奥秩父・破不から甲武信にかけての稜線が見え、反対側には、御荷鉾連山が望まれた。

両神山の尾根(大きな写真)
最終ピークの岩(大きな写真)

 休まず行ったので、少々疲れてきた。
 栗原山がほぼ眼前に迫る。
 最後の岩峰と思しきピークも登れそうだったが、左手の岩根沿いに巻けそうだったので、そちらを行った。

 横に細かな節理が入っており、ハングした壁には、黄色っぽいチョークがこびりついていた。
 この踏みあとは、クライマーの道だった。

最終ピーク側壁(大きな写真)
ナツツバキ(大きな写真)

 そこから小尾根を急登したところが、栗原山だった。
 サスの峰からここまで、わずかな距離だが、2時間以上かかった。

 しばし休んで、持倉越へ。
 ここからは、多少急降下だが、岩場なし。

栂の頭からサス尾根(大きな写真)
ヤマエンゴサク(大きな写真)

 持倉越えからは、東へのかすかな踏みあとに入る。
 平原から持倉に行く道なのだろうが、あまり踏まれている様子はなかった。

 ハシリドコロの出た斜面を行くと、崩壊した沢の源頭部を横切る。
 植林地を行き、小尾根から少し登れば、以前歩いた、南小太郎山からの南東尾根に合流する。

コガネネコノメ(大きな写真)
ヨゴレネコノメ(大きな写真)

 持倉への下降点から尾根を外れて、栂の頭へ寄り道した。
 ここは好展望のテラスで、サス尾根の全容を見渡すことができる。

ふきのとうが出た(大きな写真)
ユリワサビ(大きな写真)

 あとは、破線で表記された作業道あとを下るだけかと思ったのたのが、標高1040メートル圏で新しい作業道にぶつかった。
 これを無視して突っ切ればよかったのかもしれないが、ラクをしようとして作業道を歩き始めたら、すぐに崩壊地となり、桜井沢林道まで標高差にして100メートルの急斜面下りを強いられた。

 駐車地点まで、あと30分の歩きだったが、ヨゴレネコノメ・コガネネコノメ・ユリワサビなどが咲いていたので、飽きなかった。