金比羅山から社壇の頭

【年月日】

2014年10月19日
【同行者】 単独
【タイム】

まほーばの森(8:49)−金毘羅山(9:41)−社壇の頭(11:08-11:34)
−林道終点(12:33)−まほーばの森(12:49)

【地形図】 神ヶ原 両神山 ルート地図

秋の林道(大きな写真)
山ノ神(大きな写真)

 上野村を通ると見かける「まほーばの森」とはなんだか、知らなかった。
 国道から南、高いところに見える橋がなんであるかも知らなかった。
 金比羅山を歩くことで、それらが何であるかがわかった。

 まほーばの森は、上野村営だと思われる、施設の整ったキャンプ場だった。
 オートキャンプスペースやバンガローがあり、炊事場も清潔で、使いやすそうだ。

 トイレ近くの駐車場に自動車をとめて、金比羅山遊歩道とある道標に従って歩き始めた。
 遊歩道は桟道やあずまやが整備されているが、疲れがたまっているせいか、足がなかなか上がらなかった。
 周囲はごく普通の雑木林で、紅葉にはまだ早い。
 登っていくうちに調子が出てきて、一時間ほどで金比羅山に着いた。
 雑木のため、展望は皆無。

雑木の尾根1(大きな写真)
雑木の尾根2(大きな写真)

 この日はここから、社壇ノ頭をめざした。
 道標も随所にあり、ピンクテープによるマーキングもされているのだが、踏みあとはごく薄いので、ピークに登りついたあと、どっちへ下るかは、考えどころだった。
 何度かミスっては、GPSレシーバを見て修正した。

アブラツツジ紅葉(大きな写真)
ツガの尾根(大きな写真)

 親子熊によるとみられるミズナラの食痕がたくさん落ちていたが、いずれも10日以上はたっており、問題になるとは思われなかった。
 西上州らしいやせ尾根では、アブラツツジ・タカノツメ・ミズナラ・リョウブなどが紅黄葉しており、青空に映えていた。

 ちょうど中間点あたりに岩峰があり、登ってみれば展望が開ける。
 天丸山・大山・宗四郎山周辺の岩峰群が間近く見えて、なかなかの迫力だった。

岩峰群(大きな写真)
タカノツメ黄葉(大きな写真)

 尾根の登降しばしで左に車道が見えてくる。
 踏みあとをトラバースしていくと社壇乗越に行きそうだったので、尾根に上がり、不二洞への道標のあるピーク(社壇ノ頭より南)で大休止にした。

 帰りは不二洞への尾根道をたどった。
 完全舗装の林道が尾根に沿って乙父側へと続いている。

 この尾根で、のり面すれすれで伐り残された大ミズナラを見た。
 根元は大きな樹洞になっており、熊の冬眠には好適そうだが、新しくできた道路から近すぎて,熊もおちおち眠っていられないだろうと思われた。

コハウチワカエデ紅葉(大きな写真)
イヌブナ大木(大きな写真)

 この尾根には馬道のコルへ至る道があったはずだが、ほぼ消滅していた。
 尾根近くまで記載のある破線路に向かってずり下ってみると、スギ林の中に古い仕事道の痕跡は見つかるものの、しっかりした道はやはりなくなってしまったと思われた。

ミズナラ巨木(大きな写真)
ムラサキシメジ(大きな写真)

 それでも、踏みあとを拾いながら滝ノ沢へ下って行くと、ほぼちょうど、林道終点近くに下り着くことができた。
 この下りで、ムラサキシメジやハイイロシメジなど、晩秋のきのこをいくつか見た。
 きのこの季節も、もう終わりだ。

 林道を歩いて行くと、自動車やバイクのエンジン音が聞こえてきた。
 そこは吊り橋の一方の端で、まほーばの森まで歩いてすぐのところだった。