信仰と展望と
−三ツ岩岳−

【年月日】

1996年11月30日
【同行者】 単独
【タイム】

T字路(10:47)−竜王の里宮(10:55)−尾根上(11:23)
−三ツ岩岳(12:10)−洞窟前(12:45)−T字路(13:18)

【地形図】 万場

竜王の里宮ちかくの巨スギ

 この山は、三度目の挑戦。

 スーパー林道に出るT字路のところで通行止めになっていたので、そこに駐車。

 今日は、ひさびさに地下足袋での山歩きなので、コハゼがきちっと決まらず、何度もとめ直した。

 スギ林を登りつめて、尾根の上。
 稜線では、西から冷たい風が吹いていた。

 東側にちょっとした平坦地を見つけて、そこへもぐりこみ、大休止。

 元気が出たところで、三ツ岩岳をめざして、尾根を登下降していく。
 尾根上はおおむねコナラやリョウブの雑木林だが、コメツガの大木も何本か。

 顕著なピークを三つほど越えると、肩。

 西上州らしい灌木の生えたやせ尾根だ。
 三ツ岩岳は思った通り、さえぎるもののない、好展望のピークで、西上州の主たるピークはほとんど見えるといってよかった。

 小沢岳、稲含山、富岡の市街地をはさんで四ツ又山と鹿岳。
 妙義山群、榛名や谷川。ただし、谷川の稜線は雪雲の中。

 すぐ北の黒滝山から荒船山群にかけての岩と雑木のピーク群が勢ぞろいだ。
 東には、大岩が針のようにそびえていて、とても登れそうには見えない。

 烏帽子岳はすぐとなりだが、この時間は逆光で、あまりさえない。
 大屋山も近い。

 浅間山は、悲しいことに、広がってきた雪雲の中に隠れてしまった。

 静かな山だった。

 下山路は、南東尾根を直進する近道。

 尾根上の踏みあとをしばらく行き、岩につき当たったところで、右に急降下する踏みあとに入る。
 落ち葉のつもった中をずり下っていくと、洞窟と朽ちたお宮。

 洞窟前には、ずいぶん立派なスギの大木。
 急な下りだが、すぐに里宮近くの登山道に着いた。