なかなか風格のある小ピーク
−鍬柄岳−

【年月日】

1994年12月29日
【同行者】 単独
【タイム】

石尊山入口(12:24)−鍬柄岳(12:52-13:23)
−石尊山入口(13:44)

【地形図】 下仁田

 鍬柄山の登山口は、大桁山へのアプローチの途中にある。
 西から小沢が入り、「石尊山(鍬柄嶽)登山口」という小さな道標のあるところがそう。

 ここには、明治35年に建てられた小さな馬頭尊の石仏もある。

 杉林の中を行き、枯れた小沢を渡ったところに神楽殿のような建物があり、登山者名簿も備えつけてある。
 奉額に「奉納 鍬柄嶽阿夫利大神 大天狗小天狗 吉田地区区長会」と書いてある。

 鍬柄岳はローカルな小ピークだが、このように地元で尊重されているところを見ると、風格のある山らしい。

 前方に鍬柄岳の鋭い岩峰を仰ぐようになると傾斜が増し、岩場の基部。
 真新しい鎖のかかった岩場をトラバース気味に登る。
 右下は切れ落ちているが、ごつごつした堆積岩にホールドがきざんであるので危なくはない。

 針金のかかった岩場を越えて登りつめた西端が、山頂だった。

 石の祠が三つあり、祭礼で使ったとおぼしき幟が倒伏している。
 文句のない大展望なのだが、荒船山から稲含山にかけての稜線が逆光なのは残念だった。
 北西風が強く寒いので、山頂から少し下った鎖場の途中にあるテラスでゆっくり休んだ。