美しい山村から静寂のピークへ
−蓼沼から大屋山−

【年月日】

1992年11月14日
【同行者】 2人
【タイム】

山仲(12:15)−蓼沼集落(12:38)
−大屋山(1:46-2:10)−山仲(3:14)

【地形図】 荒船山、十石峠

蓼沼の集落
 自動車をとめた山仲公会堂ちかくから50メートルほど上に、登山口の目印の道祖神。

 左手の、沢沿いの山道へ。

 荷物運搬用のモノレールがある。林道が開通するつい何年か前までこの登山道が主要な生活道だったのだろう。

 蓼沼集落は、山の斜面を開墾した畑が広がり、急に開けた感じ。林道をはさんで二軒の民家。下の家には、モノレールが庭先まで引いてあった。
 モノレールに塗られた青のペンキが真新しい。

 コンニャク玉のとり入れをしているご夫婦に、
「いいあんばいです。大屋山への道はこれでいいんでしょうか」
とたずねると、
「うちの庭先を通って裏をまわって…」
と、親切に教えてくれた。

 教えられたとおりに裏手をまわって、畔道を登る。送電鉄塔下に出るとリンドウの花が咲いていた。

 尾根の左にちょっとした窪地があり、沼があった。これが蓼沼だろう。
 沼の脇には小さなほこらがあった。

 落葉をかき分けながら登りつめると大屋山の肩。

 すこし下って、山頂にむかって架けられた橋のようなやせ尾根を登ると大屋山。

 雑木に囲まれた静かなピークだった。