夏の花を見に散歩
−桟敷山−

【年月日】

2011年8月9日
【同行者】 単独
【タイム】

登山口駐車場(7:33)−展望台(8:30)−桟敷山(8:45)−登山口駐車場(9:26)

【地形図】 嬬恋田代 ルート地図

朝のコオニユリ
露に濡れたオオバギボウシ

 それなりに暑い日だったので、登山口の駐車場に先行者の車はとまっていなかった。
 午前のうちはまずまず晴れる予報だったので、早めに下山するつもりだった。

ホタルブクロ
ウツボグサ

 駐車場近辺はちょっとした草原で、道わきには、ヨツバヒヨドリやヤナギラン、キバナノヤマオダマキなど、高原の花が咲いていた。
 前の晩は雨だったようで、濡れた花にも、なかなか風情があった。

 足元には、ウツボグサやホタルブクロなど、ややありふれた花も咲いていたが、雨上がりの登山道では、鮮やかに見えた。

登山口近くのシラカンバ林
樹林帯に咲くコキンレイカ

 登山口からしばらくは、シラカンバ林だが、小桟敷との分岐から、カラマツ林に入っていく。
 ジグザグに大きくトラバースしていくので、傾斜はゆるく、らくな登りだが、ずっと樹林帯の中なので、コキンレイカがちらほら咲いてはいたものの、花は少なかった。

カラマツ大木(大きな写真)
同じ樹

 ミズナラの二次林もいくらかあったが、頂稜までほぼずっとカラマツ林だったが、上部には、天然のカラマツとコメツガが見られた。
 カラマツは、自由奔放な枝ぶりが豪快な、いい樹だった。

 ササ原地帯に出ると、再び高原性お花畑となり、ヤナギラン・ヨツバヒヨドリ・シャジクソウ・ハクサンフウロなどが咲いていて、いい感じだった。
 展望台と最高点の分岐からは、展望台に行ってみた。

ヤナギラン群生(大きな写真)
展望台から西籠ノ登山

 展望台は、頂稜に突き出した大岩で、西籠ノ登山と湯ノ丸山が見えた。
 浅間山を見たかったのだが、見えなかった。

 分岐に戻り、最高点へ。
 この山は、三角点より最高点が高いのである。

 登山道わきに、カワラナデシコが数輪、咲いていた。
 ナデシコはもう、お腹いっぱいなどというと、カワラナデシコに失礼だろう。

カワラナデシコ
四阿山は雲の中

 最高点には石祠があって、北側が開けていた。
 目の前が四阿山・根子岳なのだが、残念なことに山頂は雲に隠れてしまっていた。
 先日歩いた村上山は、目の下だった。

 下りながらゆっくり花でも撮ろうと思い、すぐに下山にかかる。

 樹林帯を抜けて、花のあるところまで戻ると、朝のうちは見なかったクジャクチョウやアサギマダラが、ひらひらと飛んでいた。

クジャクチョウ
アサギマダラ

 スズタケの葉に、ゴイシシジミがたくさんとまっていた。
 この蝶は、スズタケにつくアブラムシを食する、変わった食性を持つ。

ゴイシシジミ群集(大きな写真)
クロヒカゲ

キバナノヤマオダマキ
アザミとセセリチョウ

 蝶を見ながらではあったが、あっという間に、登山口に戻ってしまった。

 お昼前には帰宅したので、昼寝してからでも、たっぷり、農作業ができた。