踏みあとをたどって山頂へ
−仙ヶ滝から高戸谷山−

【年月日】

2009年2月14日
【同行者】 単独
【タイム】

仙ヶ滝駐車場(9:54)−高戸谷山(10:48)−仙ヶ滝駐車場(11:44)

【地形図】 軽井沢、三ノ倉

木馬瀬のフクジュソウ
電線から見下ろす(大きな写真)

 小さな山なので、まずは花見から。

 登山口近くの木馬瀬集落ではこの時期、フクジュソウのために、畑を駐車場にしてくれている。
 3月中下旬頃までの間とはいえ、ありがたいことだ。

 斜面全体に広がる大群落を予想していたのだが、小さな祠をいただいた小丘の上に、フクジュソウが点々と咲いているのだった。
 朝まで降っていた雨がついて、花びらが濡れてはいたが、今年初めてのフクジュソウは目に鮮やかだった。

 電線にとまったハクセキレイが、こちらを見下ろしてさえずっていた。

仙ヶ滝
仙ヶ滝のフクジュソウ(大きな写真)

 その後、仙ヶ滝へ移動。
 細流にかかった7メートルほどの滝だが、滝周辺は小公園のように整備されており、滝つぼの周りには石造物がたくさん並べられていた。

 近くには、地元のご老人が丹精したというフクジュソウが、満開だった。

 仙ヶ滝の駐車場に自動車をとめて、登山口に向かう。
 ホオジロがたくさんさえずっているのだが、草ヤブの中に隠れているので、姿は見えず。

 しばらく行って山側の林道に入る。
 自動車が入れないように柵をしてあるが、通る車はあるようだ。

 右にワサビ田を見るとしばしで、プレハブの作業小屋。
 ここも廃屋といった感じでなく、使われている感じ。
 「登山道」の表示があるので、それに従ってさらに行く。

 傾斜が出てき、次第にヤブっぽくなるが、道はかなり奥まで続いている。
 林道が終わると、モミジイチゴの生えた不快な草ヤブを少しトラバースして、尾根の上。

 踏み跡をたどっていくと、岩尾根になるが、ここは直登。
 岩の上に石像が建っている。
 ここから山頂までは急なヤブ尾根を一投足だった。

山頂下の石像
御嶽神社碑

 山頂には、御嶽神社の石碑がある。
 石碑は、石垣の上に立っているので、かつてここにお宮があったのかも知れない。
 碑の裏面には、建立者・揮毫者の名前とともに、小さく「蚕」と彫り込んである。
 これは、何の意味があるのだろうか。

 山頂から西の尾根には、木馬瀬方面からくるとおぼしき林道が登ってきており、小野子・榛名・角落・碓井峠周辺の展望がよい。
 下りは、しばらくこの林道を行き、ヤブ尾根の中に廃林道を拾いながら、南へ向かう。
 あとで見ると、一般的な下山路は東の尾根を行くようだった。
 現在地がわからなくなったが、妙義山が見える方向にどんどん下っていけばよいので、問題なし。

 1時間足らずで、登山口近くの車道に出た。

御嶽神社碑の裏面
ホオジロ(大きな写真)

 道路の周囲には、カヤの密生した廃田が広がる。
 無惨な光景だ。

 ここでようやく、ホオジロの写真を撮ることができた。