山を覆うレンゲツツジ
−湯ノ丸山・烏帽子岳−

【年月日】

2007年7月5日
【同行者】 Uさん
【タイム】

地蔵峠(8:07)−鹿沢分岐(8:51)−湯ノ丸山(9:40)−鞍部(10:19)
−烏帽子岳(11:21-11:39)−T字路(12:11-12:42)−臼窪湿原(13:40)
−地蔵峠(14:03)

【地形図】 嬬恋田代、真田 ルート地図

烏帽子岳のレンゲツツジ(大きな写真)
70番観音わきのシナ大木(大きな写真)

 地蔵峠の駐車場には早く着けたが、疲れと睡眠不足で歩き出すことができず、しばらく仮眠をとってから出発。
 スキー場のゲレンデを登るのが、けっこうきつい。

 リフト降り場からは緩斜面になる。
 レンゲツツジの大群落であるツツジ平は、要するに牧場になっており、牛が2頭草を食んでいた。
 ここのツツジはやや遅かったが、見渡す限りオレンジ色に染まる山肌は、壮観だった。

 鹿沢への分岐を過ぎ、ツツジ群落から出て登山道に入る。
 コケモモ・クロマメノキ・ネバリノギラン・サラサドウダンツツジ・ベニバナイチヤクソウなどがちらほら咲いていた。

ミヤマハンショウヅル(大きな写真)
タカネグンナイフウロ(大きな写真)

 シャジクソウはまだ少し早かった。

 雨の降る気配はないが、湯ノ丸山にはガスがかかっており、風もそこそこ吹いていた。
 ウグイス・カッコウ・ホトトギスなどのさえずりがきこえており、ウグイスらしき鳥がすぐそばで飛び回っていた。

 咲き始めたばかりのハクサンシャクナゲ・マイヅルソウ・ゴゼンタチバナ・ツマトリソウなどを見てひと登りで、湯ノ丸山。
 ケルンが林立した山頂からは360度の展望が得られるが、霧のため、目の前にあるはずの烏帽子岳さえ見えなかった。

 シロバナノヘビイチゴ・ミヤマハンショウヅルや咲き残りのイワカガミを見ながら鞍部に下ると、烏帽子岳方面で、小学校の遠足らしき一団がガヤガヤと騒いでいた。

 道脇の草やササを刈ったばかりで歩きやすいのはありがたかったが、レンゲツツジやタカネグンナイフウロまで刈り払い機で刈ってしまってあるのは、いかがなものか。

アズマギク咲く尾根(大きな写真)
ハクサンチドリ(大きな写真)

 烏帽子岳へは直登せず、南西方向から巻き登る。
 斜面には相変わらずレンゲツツジが多いが、わずかに残ったムラサキヤシオと共にタカネグンナイフウロも開花し始めており、なかなか美しかった。

 尾根に登り着くと小草原で、ハクサンチドリ・テガタチドリ・アヤメ・アズマギクが咲き、折からガスも晴れてきて、上田市方面が望まれた。

 北に向かってゆるく登っていくと、西側のザレでコマクサがほんの数株、白やピンクの花を咲かせていた。

アヤメ
コマクサ

 大切にされているようだったが、なんとしても、ここでいつまでも咲き続けてほしい。

 尾根のわきにはレンゲツツジにまじってウラジロヨウラクやサラサドウダン、岩のすき間にはコケモモ・ツガザクラなどが小さな花を咲かせ、ミヤマハンショウヅルがちょうど見ごろを迎えていた。  山頂は小学生でごった返していたので、少し戻って、ハクサンイチゲの咲く、東御市方面からの登山道との分岐付近で大休止。

シャジクソウ
グンバイヅル

 このあたりのレンゲツツジは咲き始めたばかりで、いちだんと鮮やかだった上、ハクサンチドリが至るところに咲いていて、これまた素晴らしかった。

 帰りは鞍部から水平道を臼窪湿原方面に下った。
 湯ノ丸キャンプ場付近では、アヤメやグンバイヅル、シャジクソウも咲いていた。