お預けとなった浅間山の大観
−霧積温泉から鼻曲山−

【年月日】

1995年12月30日
【同行者】 単独
【タイム】

霧積館前(10:00)−のぞき(11:09)−鼻曲山(12:33)
−のぞき(2:02)−霧積館前(2:34)

【地形図】 軽井沢

剣ノ峰から鼻曲山(左)
 きりづみ館前の広場に自動車を止め、カッパ上下にスパッツ、ストックという装備で歩き始めたのは10時前。
 カッパを脱いでも寒くないくらいのぽかぽかした登山日和だ。

 スズタケの密生地の中を切り開いたコースだが、歩きやすい上、傾斜も少ないので調子よく登っていける。
 左手高く留夫山がそびえているが、距離的にはたいして遠くはない。
 やがて妙義方面や西上州からもすぐにわかる、特徴的な鼻曲山大天狗のピークも見えてきた。

 剣ノ峰方面への分岐を右に分けるとまもなく、角落山に連なる稜線に登りついた。

 周囲はカラマツの植林地なので、なかなか人臭い感じのするところではある。

 ここからしばらくは北面のトラバース。
 雪のついた桟道が一箇所あるが、道が平坦なおかげで、ずっとらく。

 ふたたび尾根の上に出たところで、尾根が急にやせ、金湯館の屋根がひかって見える。

 その先、急な登りは、がんばりどころ。
 おおむね二段になった深雪の登りを、かなり体力を消耗して登りきると、鼻曲峠。

 その先は大天狗への急な登り。
 深くえぐれた登山道に雪が乗っていてすべりやすく、かなりきつかった。

 ようやくの思いで登りきり、三角点のある展望のよい小天狗まで行ってみると、強風とともにガスが巻いてき、小雪が降り始めた。
 近くの山もかすんでしまったので、大天狗に戻り、多少は風よけになりそうな灌木のそばで大休止にした。

 帰りは、鼻曲峠の下の急下降も、万有引力にからだをまかせてあっという間。

 剣の峰分岐あたりからふたたび小雪が舞いだし、霧積に着いたころにはかなりの降りになった。

 きりづみ館で汗を流して帰途についたが、ここの風呂はなかなか風情がよかった。