奥武蔵大縦走3
− 子の権現から武甲山 −

【年月日】

2016年10月22日〜10月23日
【同行者】 全部で7人
【タイム】

10/27 吾野(6:08)−降魔橋(7:12-7:21)−子の権現(7:50-8:06)
   −天目指峠(8:54-9:06)−高畑山(9:56-10:09)−名郷(11:17-11:35)−白岩渓流園(12:12)
10/28 白岩渓流園(5:29)−鳥首峠(6:55-7:05)−ウノタワ(7:55-8:05)−
   大持山(8:56-9:05)−小持山(9:49-9:54)−シラジクボのタワ(10:29-10:34)−御嶽神社(11:15-11:39)
   −シラジクボ分岐(12:06-12:15)−スゲ沢出合(13:02-13:09)−浦山口駅(14:00)

【地形図】 原市場 正丸峠 秩父 ルート地図(マウスホイールで拡大・縮小)

 寒冷前線が通過する予報だったので、雨になることはわかっていた。
 問題は、前線がどれだけさっさと通過してくれるかだったのだが、夜半から雨が降り出したので、これは思ったより早く雨がやみそうだと内心喜んだ。

 吾野駅に着いたときにもしとしと雨が降っていたが、そろそろあがってくれそうな感じではあった。
 しばらくのあいだ、合羽を着て車道を行く。

 降魔橋でひといき入れたころにはほぼ小止みになったので、合羽を脱いだ。

センブリ咲く(大きな写真)
天目指峠のコナラ(大きな写真)

 子ノ権現近くのあずま屋では、センブリがいくらか咲いていた。
 センブリの花数は、以前と比べて少なくなったように感じた。

 子ノ権現の山門を過ぎると、樹脂でできたようなオレンジ色の仁王様が迎えてくれるのだが、霧の中に鉄人28号が出現したような感じだった。
 お寺を抜けて縦走路に入る。

 雑木も多少あるのだが、ほぼずっとスギ林なので、見るものに乏しい。
 小ピークを三つ越えて天目指峠で小休止。

 高畑山への登りにかかると、雑木林も出てくるので、かなり明るくなったが、一気に晴れるかと思いきや、雲はなかなかとれなかった。
 ここまで、雨もやんだことだし、そろそろ対向者に会ってもおかしくない時間となったが、この日は結局、誰にも会わなかった。

 下降点から名郷へ下り始めてやや北寄りの支尾根を下ってしまったので修正したが、獣道の立派なトラバース道がついていたので、容易に正規ルートに戻れた。
 車道に出て、名郷バス停でこの日最後の小休止。

 晩秋の時期とあって、キャンプ場は閑散としているかと思いきや、たいへん賑わっていた。
 炊事開始まで余裕があったので、しばし読書などして過ごした。

 トマト鍋だが、具がやや多すぎた感はあったものの、手際もよく、簡単に作れてうまくいった。
 テントサイトは日陰でとっくに日が落ちていたのだが、食事で一気に身体が温まった。

 この夜も曇っていたので、朝はさほど冷え込むこともなかった。
 食事をすませ、予定通りに出発。

 廃村白岩を過ぎ、トラバース登りで高度を上げていくのだが、ずっと登りが続くので、寒い割に汗が吹き出る。
 杉林の中で黎明。

 鳥首峠まで登れば、西から冷たい風が吹いていて、寒かった。
 ここからは基本的に登りが続くので、こまめに小休止をとりながら行った。

白岩への道(大きな写真)
紅葉の尾根1(大きな写真)

 ウノタワあたりからようやく雑木林。
 青空も見えて、カエデ類の紅葉もちょうど盛りだった。
 クリタケやヌメリスギタケもいくらか出ていた。

 大持山の肩で犬連れの登山者に遭遇。
 初日以来、初めて会った登山者だ。
 ここからは、たくさんと登山者とすれ違った。

紅葉の尾根2(大きな写真)
ヌメリスギタケ(大きな写真)

 小持山との中間の展望台からは、奥秩父や両神山だけでなく、八ヶ岳連峰まで見えていた。
 この山行最大の展望だった。

 小持山で休み、シラジクボのタルでも休んだ。
 小持山から急降下して武甲山へ標高差250メートルを登り返したときにはきついと思ったが、休みを一つ入れるとずいぶんラクに感じた。

リンドウ(大きな写真)
御岳神社(大きな写真)

 武甲山は相変わらず大賑わいだった。
 御岳神社周辺で樹木が倒れているのが気になった。
 ザックを下ろすときのこ虫に似た小さな虫が無数にたかってきて、気持ちよくなかった。

 浦山口コースはカラマツ林の中を下る。
 小持山への尾根が高くなっていき、ところどころに紅葉した木々が望まれた。

 スギ林を急下降し始めたのは午後を回っていたが、まだ登ってくる人がいた。
 橋立川は相変わらず、いい流れだった。

 浦山口駅に着いたのは、電車が来る寸前で、じつにタイミングがよかった。