再び高ワラビ尾根からタワの尾根へ
−浦山口から茶平−

【年月日】

2014年12月14日
【同行者】 単独
【タイム】

諸バス停(9:27)−城山(10:16-10:32)−1055m峰(11:48-12:08)−武士平分岐(12:26)
−茶平バス停(13:20)

【地形図】 武蔵日原 秩父 ルート地図

 寄国土トンネル先の広くなったところに自動車をとめ、茶平入口バス停でぬくもり号を待つ。
 タイヤ交換していたとかで少々遅れてきたバスに乗って、諸バス停まで移動し、高ワラビ尾根にとりつく。

 そこそこ急傾斜なスギ林を登って行くと、ヤブの中でガサガサ動くものがいる。
 視認しなかったが、おそらく猿だ。

浦山口近くにいた猿(大きな写真)
城山の山桜(大きな写真)

 踏みあとははっきりしたりしなかったりだが、尾根を登っていくので問題はない。
 それほどかからずに、城山の三角点に着いた。

 人工的に造成したところがあり、ここがかつて小さな砦だったことがわかる。
 山桜の大木が目についた。
 少々早いが、空腹になったのでここで大休止。

 次の785メートルピークまではすぐだが、1055メートルのピークまでは少々遠い。
 ここまでほぼずっとスギ林だったのだが、雑木林も混じるようになる。
 雑木林は、伐られてから30〜40年ほどたっていると思われ、そこそこ大木になっている木もあった。

雑木林1(大きな写真)
雑木林2(大きな写真)

 露岩を巻き下るところの前後で、遠からざるところで数発の銃声が響き、犬の吠え声が聞こえた。
 銃声は橋立側から何度も聞こえ、ハンターが苦戦していることが伺えた。
 とはいえ、撃たれるのは嫌だし、猟犬にとり巻かれるのも面白くないので、ホイッスルを鳴らしながら進んだ。

 幸い犬たちも尾根まで上がっては来ないようで、やがて銃声は左後ろから聞こえるようになっていったから、自分がハンターから離れていったことがわかった。

 展望が唯一開けるのは、橋立側が皆伐された新しい植林地で、南東側からの武甲山や小持山方面が望まれた。
 この植林地は、よく見ればヒノキが植えられているようだが、鹿に食われたのかえらく貧相な苗で、とてもまともに成長できるとは思えず、アカマツが繁茂し始めていた。

武甲山(大きな写真)
馬頭尊石碑(大きな写真)

 天気はさほど悪くなかったのだが、黒い雪雲がちぎれては飛んできて、霰状の雪がときに落ちてきた。
 1055ピークまであと少しの細長いピークがよい陽だまりになっていたので、ここで二度目の大休止。
 足元遥か下に、浦山ダム湖の湖水が見えていた。

 1055ピークからタワの尾根下降点までは、かなり急な登りでいささかきつかった。
 下降点からは、4日前に歩いたばかりのコースである。

 武士平と茶平を結ぶ峠からこの日は、茶平に下った。
 ちょっとした沢を渡ったところに、大谷への分岐を示す道標があった。
 この道は、いわゆるウワゴウ道という道なのだろう。

 もの寂しい茶平集落からは車道を歩いて、自動車をとめたところに戻った。