初夏の伊豆ヶ岳

【年月日】

2003年5月22日
【同行者】 Uさん
【タイム】

芦ヶ久保(8:07)−雄岳(9:53)−武川岳(12:04-12:50)
−山伏峠(13:48)−伊豆ヶ岳(14:37)−正丸(15:50)

【地形図】 正丸峠

登山道で見たナラタケ
 久しぶりに、奥武蔵の定番コースに出かけた。
 このコースは、14年ぶり。

 芦ヶ久保駅から兵野沢に沿う道は、思いのほか急傾斜だ。
 ミミガタテンナンショウ、ギンリョウソウ、ガクウツギなど、地味な花が咲いている。
 クワガタソウは、咲き始め。
 アカハラ、ミソサザイのさえずりを聞きながら登っていくと、尾根の上。

 カラマツの植林地で、ゼンマイが惚けていた。
 この次ここに来るなら、連休の前だな。

 このあたりからフタリシズカがすこぶる多い。
 まだ咲く前なので、花はちっとも目立たない。

 雌岳直下は、トラロープが張ってあるが、とても滑りやすい。
 雌岳は、以前とちがい、展望がなくなってしまったのでパスして、雄岳まで行って、小休止。
 ここも木が伸びてきたが、まだ、ヤマツツジやアブラツツジが咲くの向こうに、傷もあらわな武甲山の姿がある。
 しかし、その少し先の伐採地の方が、さらに展望はよかった。

 雄岳から武川岳までは、長い登り下り。
 それでも、道ばたにナラタケは出ていたし、柏餅を作るにちょうどよい若葉のカシワの木もあったので、遊びながら歩けた。

 ちょうど中間にあたる焼山から先は、西側が伐採され、ヒノキが植えられていた。
 広大な植林地だが、全体を金網で囲ってある。
 むろん、獣害対策だが、ずいぶんコストがかかってるなと思われた。

 コガラやセンダイムシクイを聞きながら、武川岳へ。
 ちょうどお昼どきだったので、ハイカーが三々五々憩っていて、にぎやかだった。
 さっき摘んできたナラタケは、ここでうどんに入れて食べた。

 ゆっくり休んだのち、山伏峠へ向かって、ゆるやかに下る。
 ここは植林が多いので、あまり見るものはなし。

 小1時間の下りで山伏峠。
 車道への下り口がまたまた変わっていた。
 切り通しののり面で、しばしワラビを摘んで、伊豆ヶ岳への登りにかかる。
 峠の上の祠も、新しい石祠になっていた。

 祠のわきには、立派な大木。
 大きすぎて、葉っぱの形が判じられないが、たぶんケヤキだと思う。

 ここからの登りは、急傾斜だが、距離は短い。
 思いのほか時間をくったが、ようやく伊豆ヶ岳。

 フジの花、ヤマツツジの花が満開で、たいへん美しかった。
 この季節の伊豆ヶ岳もいいものだ。

 子の権現に行けない時間ではなかったが、Uさんが疲れたというので、正丸駅へと下った。