久方峠・小沢峠越え

【年月日】

1996年2月27日
【同行者】 単独
【タイム】

高土戸(13:55)−久方峠(14:40)−久林(15:10)
−小沢峠(15:55)−小沢峠下(16:00)

【地形図】 原市場

久林で見た神像
 先日見つけた久方峠を越えてみようと考え、小沢峠下にMTBをデポし、青梅側の高土戸に自動車をとめた。
 高土戸側からの道は、地形図では破線だが、実際には舗装された林道になっていた。

 北西の方向に沢を忠実につめていくべきところを、コンパスを持っていなかった上、林道が493m水準点への沢に入ったところで終点となっていたため、そのまま沢をつめる踏みあとに誘いこまれてしまった。

 踏みあとはすぐに消えてしまったので、あとはひたすら沢をつめた。
 間伐や枝打ち作業の残骸物が沢を埋めつくしていた上、昨夜降った雪が積もっており、かつ両岸は地獄のようなモミジイチゴのヤブにおおわれており、分速5メートルくらいの速さでしか登れなかった。

 いったい自分は何やってんだろう、という思いにさいなまれながら、急傾斜の源頭を泥だらけになってはいあがったところは、493m水準点付近だった。

 久方峠からは、久林へ下る破線路に入ったのだが、こっちの道は少し行ったところで道形不明となった。
 沢への急斜面はすごいヤブだったのでいやだったが、下ってしまえば踏みあとがあるかもしれないと思って急降下した。

 結果的には登りと同じようなヤブ沢下りを強いられたが、いくらか下るとかすかな踏みあとが出てき、水道施設があるところからははっきりした山道となった。

 仮設の橋で名栗川を渡ると、久林バス停で、すぐ上流に小沢へのしっかりした橋。
 これでふたたび右岸に渡り、県道から小沢峠旧道に入った。
 ここまで休まず来たので、小名彦命の石塔の前の雪のないところでコーヒーをわかして小休止。

 小沢峠道は棒ノ折山からの下山者であろうか、人の通った足あとが残っていた。
 峠から青梅への旧道はこの日もっともりっぱな山道だった。