大持山

【年月日】

1992年3月20日
【同行者】 友人と2人
【タイム】

タイムとらず

【地形図】 秩父

 春の大雪が降ったので、大持山に行った。天気は快晴。
 植林を抜け、最後の水場を渡って雑木林に出ると、青い空と雪に反射した光が目に飛び込んでくる。
 ここの登りは雪のあとまだだれも歩いていなかったので、気持ちがよい。

 ひと登りで妻坂峠。
 雨具を着て登っていたので暑いが、じっとしていると冷えてくる。
 ひといき入れて大持山へと登る。

 峠のすぐ上に持山寺跡コースの分岐がある。
 このコースには行ったことがなかったので、入ってみることにした。
 このコースの途中にある大持沢遡行の終了点からの仕事道を使えば、山頂を踏むこともできるという目論見だった。

 夏には草ヤブになるこのコースも、雪のためとても歩きやすくなっていた。
 ただ、杉の若木がちょうど花を咲かせており、雪の上に黄色い花粉をまき散らしているところが何ヵ所かあった。
 大持沢に向かって支稜をいくつか乗っこしていくと、道が崩壊しているところにぶつかった。
 上も下も岩場で危険なので、そこを通過するのはやめ、少し戻って、上に登る仕事道に入った。

 鞍部に立つ小屋掛けに着いたとき、ちょうど12時になったので、大休止。

 消えがちな踏み跡をたどって登っていくと、大持山への登山道に出た。
 登山道はおおぜいに踏まれてぬかるんでいた。

 しばしの急登で大持山の肩。
 ここは、大持山の特等席だ。川苔山辺から奥武蔵が一望できる。
 とくに、有間山と蕨山を見る場所としては最高だ。

 しかし、中年パーティが騒々しく憩っていたので、休まず山頂へ。
 下りは雪をけ散らしながらどんどん下ったので1時間ぐらいで下れた。