テントウムシ大発生の武川岳
- 名郷から天狗岩コース -

【年月日】

1991年11月4日
【同行者】 単独
【タイム】

タイムとらず

【地形図】 正丸峠、秩父、原市場

 前日長尾根で大量のきのこを大量に獲り、それを洗って塩漬けにするのに遅くまでかかってしまい、寝たのは結局12時過ぎだった。
 そこでお昼前になってから武川岳にでかけた。

 山伏峠まで来たが、ここからピストンするのはあまりにも芸がなさすぎる。
 時刻は11時40分、まだ時間はある。
 そこで、自動車をここにおき、歩いていったん名郷まで下り、まだ行ったことのない天狗岩コースを登ってこようと考えた。

 八ヶ原、湯ノ沢の集落では車道を通らずに近道をする。
 いつか暗くなってから延々と車道を歩いたのを思い出す。

 約40分で名郷。
 妻坂方面にすこし歩くと、武川岳新コースの表示がある。

 民宿西山荘の横を通り、さらに上へ登っていくと立派な車道に出る。
 車道をしばらく行き、左に浄水施設がある手前が新コースの入口だった。

 入口の階段を登ったところで小休止。
 山伏峠からの下りあたりから、無数のテントウムシが乱舞していた。

 道路脇の電柱には何千匹もとまっている。
 階段に腰を下ろしてジュースを飲んでいるとテントウムシがたくさん集まってき、からだにくっついてくる。
 星が二つのと十数個のとが多いようだ。
 めがねや顔にまでたかってくるのであまり気持ちが良くない。

 そこから山道。
 もともと植林用の道だったのだろう。
 ずっとスギ・ヒノキの中だ。

 尾根が二つに分かれ、山の神のあるところの道端でクリタケ発見。
 モミの大木も何本かあったが、キノコはまったく出ていなかった。

 モミまじりの植林のなかを行き、石灰岩がころがる道を急登して尾根にあがると、その先は石がごろごろしたところ。
 そこは石の上を伝って歩く。

 植林がとぎれるが展望はなし。

 再び植林帯となるが、すぐに天狗岩入口という表示が出てき、さっきより急な、石の積み重なった登りとなる。
 ここからしばらくは手足を使って登る。

 登りつめていくとようやく雑木林の斜面。
 前方の尾根が山伏峠からの尾根だろう。
 落葉がかなり積もった斜面をすこしおりてみると、案にたがわずムラサキシメジが出ていたが、かなり色が褪せていたのでそれはとらずに先を急いだ。

 ここからは右側を中心に雑木の多い明るいアップダウン。
 リンドウがところどころで咲いている。
 小ピークをいくつか越えると、前武川。

 頂上にはだれもいなかった。
 からだが冷えないうちに途中でとってきたクリタケを使ってうどんを作る。
 正丸峠を走るバイクの音が聞こえ、あまり静かではないので、早々に下山。

 3時半過ぎには山伏峠に戻れた。