二子山から小島沢

【年月日】

1991年2月17日
【同行者】 単独
【タイム】

芦ヶ久保(8:40)−雌岳(10:00-10:12)−スケート場(12:16)

【地形図】 正丸峠、秩父

 二万五千分の一の地形図「正丸峠」を見ると、二子山の雌岳と雄岳との鞍部から小島沢という沢に沿って横瀬と芦ヶ久保の中間あたりに出る破線があったので、このルートを歩いてみようと思った。

 尾根へのジグザグ道では、運動靴の少年たちが凍結した道に苦労していたが、それを横目にどんどん登った。

 尾根に出たが、北西方面からの強風が吹きつけており、とても寒かった。

 この前には立ち木を頼りに登ったところは、階段になっていた。
 凍った雪があるのでストックをつきながらゆっくり登っていき、雌岳に着いたのはちょうど10時だった。

 中年の男性が休んでおり、みかんをくれたがお返しになるようなものを何も持っていなかったのでやや心苦しかった。
 やがて少年登山隊もそこに到着し、にぎやかになった。

 風が強いし、お昼にはまだ間があったので、ここでは小休止とし、雄岳の方へ下った。
 地図には出ていないが、雌岳から浅間神社を経て芦ヶ久保へ下る下山路がある。
 鞍部には、「小島沢マムシ棲息地」という倒れかかった木標があったが、踏みあとらしきものは全くなく、沢の源頭は岩場になっていた。

 葉を落とした木につかまりながらどうにか沢筋近くまで下ったが、沢は部分的に凍結していた。

 上部に水流はなく、滝状のところ以外は石伝いに下って行けるが、下れないところは巻いた。
 右岸がスギの植林になると、かすかな踏みあとがあらわれ、それをたどると、次第にしっかりした仕事道になった。

 そこからしばらくで林道に出、石灰工場のわきを通って国道までもすぐだった。