棒ノ折山

【年月日】

1990年3月21日
【同行者】 単独
【タイム】

タイムとらず

【地形図】 原市場

 休日とあって、ダムの周辺には、観光客のマイカーがいっぱい。

 ダムの堰堤を渡り、白谷沢の流れ込みから登山道に入る。
 道はおおむね杉や檜の植林のなかを通る。

 陽だまりで、タチツボスミレが咲いている。
 ハナネコノメはすでに花がおわったあとだ。

 登山道からかなり下の方で、よい音をたてていた白谷沢が近づいてき、小さいが立派なゴルジュを通る。
 まず四段の滝。
 いくつか小滝を見送ったあと、「白孔雀の滝」という道標のある4メートルと5メートルほどの二段のナメを見る。

 登山道はその先で沢を離れ、左手の尾根に上がっていく。
 尾根へは、棒ノ折山とは逆方向へぐるりと巻くのだが、下に有間ダムが見え、両端にはカタクリが群生した気持ちのよい道だ。

 岩茸石からは、歩きにくい階段の急登で、登りつめたところがゴンジリ峠。

 雑木の向こうに、大岳山、御前山、三頭山、川苔山、六ツ石山、高水三山など奥多摩の山々がよく見えた。
 棒ノ折山へはひと登りであった。

 山頂には大勢の家族連れのハイカーがくつろいでいた。
 あずまやの一画で大休止。
 春霞のため遠くの山はよく見えない。

 風が強く、砂埃がひどいので、早々下山。
 岩茸石までは往路と同じ道を行き、そこからは河又への尾根コースを行く。
 727メートルピークの先までは、伐採されて檜の苗が植えられており、小沢峠への尾根すじがよく見える。

 下るにしたがって植林がおおくなってき、尾根が右に曲がるところからはほとんど暗い林の中をひたすら下っていく。
 芋浦美への分岐をわけ、河又に着いたのは3時半だった。