−白根御池から− |
【年月日】 | 2016年6月26〜27日 |
【同行者】 | 単独 |
【タイム】 |
6/26 広河原(6:10)−二俣(8:04-8:25) |
【地形図】 | 鳳凰山 甲斐駒ヶ岳 仙丈ヶ岳 ルート地図 |
1日目
前夜のうちに家を出て、芦安駐車場に向かった。
4時過ぎくらいから、周囲がざわざわし始めた。
バスは混みそうだったので、相乗りタクシーを選択して、広河原ヘ向かう。
天気はどんより曇っており、強い風が吹いてちょっと寒かった。
道が右岸に渡るあたりから、雪解けあとの花々が見えてきた。
二俣の手前で雪渓に出たので、ストックを突いて進む。
二俣に着いたところで、大休止。
すれ違った人から、左俣コースの残雪も少ないと聞き、八本歯へ向かう。
最後の水場から小尾根にとりつき、丸太はしごの登りにかかると、けっこう疲れてきたが、頑張って八本歯に登りついた。
いくらか元気を取り戻して、分岐へ急登。
いつもながら、ここの花はすごい。
北岳山荘までは行かず、尾根分岐で尾根道に入り、北岳へ向かった。
受付を済ませた時点で先客は一人だけだったが、おいおい、たくさんの登山者が訪れて、ほぼ満員状態になった。 小屋泊は、とてもありがたい。
20時前にトイレに出たら、西側の空が晴れていた。
20時半ごろまで酔っぱらいの騒ぐ声が聞こえたが、明かりが消えると静かになった。
薄明るくなってくると、周囲がざわつきだし、目が覚めた。
ご来光まで意外と時間がかかり、4時半過ぎに日が昇った。
中央アルプスや北アルプスだけでなく、谷川連峰や日光連山、頸城の山々などもよく見えていた。
食事をいただいたあと、さっそく出かけた。
稜線にはハクサンイチゲがすこぶる多く、みごとなお花畑になっていた。
オヤマノエンドウ・ミヤマシオガマ・チシマアマナ・チョウノスケソウも多く、キバナシャクナゲはほほ終わり、代わってタカネツメクサ、イワツメクサ、シコタンソウなどが咲き始めていた。
草すべり下り口までは天上遊歩道をあっという間だった。
北西方向へ下って行くと、ハクサンイチゲなどが見えなくなり、足元にはコイワカガミ・クモイナズナ・ミヤマキンバイ・イワウメなどが多くなる。
少しずつ高度を下げ、小太郎山手前岩峰の下でいったん、ダケカンバの樹林帯に沈む。
ここで小休止して、もと来た道を戻る。
小太郎尾根下降点には登山者がたくさん憩っていたので、ここでは休まず下った。
白根御池に下るつもりだったのだが、時間もあることなので、この日は右俣コースに入って遠回りをした。
樹林帯に入ると、キバナノコマノツメやサンリンソウが多くなる。
右俣が近くなると、タカネグンナイフウロが多くなる。
御池小屋に着いた時には、さすがに少々疲れてしまっていた。
ゴゼンタチバナやマイヅルソウ以外には花もほとんどなくなり、坦々とした樹林帯の道になる。
下降点以下は、ひどい下りだ。
広河原のバス停に着いたらちょうど、出発するという乗合タクシーがあったので、じつに都合よく秩父に戻ることができ、明るい間に着いたので、農作業もいささかこなすことができた。
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