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穴山橋のたもとにサイクリングロードの駐車場があったので、自動車をとめた。
すぐ前にそびえている里山が、荒倉山だ。
道路を渡り、田んぼの中の道を行くのだが、要所に必ず道標があって、とてもわかりやすい。
このような山は、登山口にたどり着くのに苦労することが多いのだが、地元の配慮がありがたい。
水田地帯を抜けると、坂を登って宇波円井集落。
ここには田んぼはなく、畑も広くないのだが、立派なお宅が多い。
馬頭尊と思しき石仏が道ばたに並んでいた。
集落の最上部に龍樹院。
その先から登山道が始まった。
しばらくは沢沿いの道を行く。
あまり手入れされていない雑木林だが、荒れ果てているわけではない。
ヘアピンカーブから尾根に取りつくとアカマツが多くなる。
しばらく思わしいきのこも見当たらなかったが、古い朽ち株に大発生したクリタケに出会うことができた。
平川峠には何もなく、林道が尾根を走っている。
左に少しで、登山道の入口があったので、そちらに入る。
ここまでほぼ平坦なコースなのだが、ここから本格的な登りとなる。
しばらく登るとまた林道に出る。
さらに少し登れば、林道の終点で、再び急登である。
ここもほぼ雑木林。
風情は悪くないが、きのこはなく、展望もない。
頂稜の平坦地に出てからピークまで、しばらく歩く。
八ヶ岳の見える伐開地でセンブリの花を見た。
この花に出会えて、うれしい。
山頂も雑木林の中だが、富士山の見える方角のみ伐開されていた。
背後に地蔵岳がそびえているのだが、樹林越しにしか見えない。
ここで大休止。
帰りは、来た道を戻った。
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