コミヤマカタバミ
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キバナノコマノツメ
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二日目
夜になって降り始めた雨は、断続的に降り続き、雨あしは一時的に強くもなったが風はなく、まずまずの一夜を過ごすことができた。
翌朝は4時の出発。
小雨の降る中、ヘッドランプをつけて地蔵岳へ登る。
多少雨が降っていても小鳥には関係ないらしく、ルリビタキ・メボソムシクイ・ヒガラ・ミソサザイなどが元気にさえずっていた。
周囲はシラビソ林だが、高度を上げるにつれて、ダケカンバの疎林となった。
オベリスク
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キバナシャクナゲ
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観音岳が背後に高くそびえ、目の先にはオベリスクが立派だ。
雲海のかなたには、丹沢方面の山がとても低い。
約1時間で地蔵岳着。
観音岳はガスに隠れてしまったが、オベリスクはまだよく見えていた。
少し登って赤抜沢ノ頭。
山頂はガスの中だったが、大量の残雪をまとった北岳は見えていた。
周囲はハイマツ・カラマツとハンノキの仲間の矮性林だ。
キバナノコマノツメやヒメイチゲが点々と咲き、キバナシャクナゲはほぼ満開の状態。
ここでキバナシャクナゲが見られるとは思っていなかったので、うれしかった。
ハクサンイチゲはつぼみの状態。
やや長い登りで観音岳に着くと、キバナシャクナゲがずいぶん多い。
ここでしばしガスが切れ、地蔵岳方面や薬師岳方面が望まれた。
薬師岳までは平坦な道を一投足。
白い岩塊とハイマツがとても美しいところだ。
今回はここから中道コースを下山する。
残雪を踏みながら真東へと下っていくとすぐにシラビソ林で、オウレンやミヤマカタバミが多い。
急降下なのでどんどん高度を下げるのだが、2800メートルからの下降は長い。
標高2000メートルほどにまで下ったやや平坦なところで小休止。
このあたりは伐採あとらしく、ダケカンバの幹が美しい。
その先はカラマツの植林帯で、マイヅルソウ・シロバナノヘビイチゴ・ズダヤクシュなどが咲く。
古い地形図に記載のない林道を渡ると、ホトトギス・エゾムシクイ・アカショウビンの声を聞く。
アカショウビンが「雨降れ降れ」と鳴いたせいか、雨が少し強くなった。
急傾斜の雑木林になるとフサヒメホウキタケ・アシナガタケ・モリノカレバタケの仲間などのきのこもちらほら。
このあたりのスズタケはほぼ枯れ尽くしたという感じだ。
足元にはササバギンランが咲き、もうすっかり里山に降りてきたという実感。
沢の音が近づいてくると、林道に出た。
青木鉱泉までは30分ほどの歩きだった。