大幅に出遅れたため、丸山林道登山口に着いたのは11時を回っていた。
天気もよくなく、降り出しはしないものの太陽は見えず、空は雲に覆われていた。
急いで支度をして林道わきの登山道に入る。
ガードレール付きの立派な林道が続いており、登山道はそのへりをずっと行く。
花も実も少ないが、ツリバナやガマズミがいくらか目を引く。
周囲はおおむねカラマツの植林だが、林道ののり面にコンクリートを吹きつけた箇所は木が伐られていて、西側の展望が広がる。
真西の方向に雪をかぶった大きな山が見えるのは、たぶん悪沢岳。
悪沢岳遠望
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ツリバナの実
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林道は現在建設中で、しばらく行ったところまで続いていた。
登山道は工事現場のすぐ上をトラバースするのだが、落石を起こすと困るので、慎重に通過。
足元にはキヌメリガサがちらほら出ていたが、このきのこもそろそろ終わりにさしかかっていた。
櫛形山のそばには鳳凰三山の一角もちらっと見えた。
ずっとトラバースでようやく、尾根の上で大峠山の分岐。
大峠山方向に少し行ったところで樹林が切れていて、富士山と源氏山が望まれる。
曇り案配ながら富士山が見えてラッキーだった。
道標に従って下り気味にトラバースしていくと、休憩所あとのような廃屋。
空き缶などの一般ゴミだけでなく、テレビまでが転がっていて、とても無惨な感じだ。
十石林道からのルートがここに上がってきていた。
あとは尾根の上を少し行き、急登しばしで源氏山の山頂。
この頂稜部だけカラマツが植えられておらず、ツガ・シラビソ・ダケカンバの重厚な針葉樹森。
大峠山分岐から富士山を望む
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大峠山は全山カラマツ
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展望はほとんどないので、しばらく休んで下山にかかる。
帰りはきのこを探しながら下ったが、ムキタケ・クリタケ・オツネンタケモドキ・コフキサルノコシカケなどがちらほら見つかっただけで、いただいて帰れるようなのはなかった。
ところでこの日の山行のもう一つの目的は、籾摺り機能付きコイン精米機で今年の新米を精米してくることだったのだが、田富町で首尾よくそれを果たすことができた。
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