ササと展望の尾根
- 甘利山から千頭星山 -

【年月日】

2003年8月24日
【同行者】 Uさん
【タイム】

駐車場(7:10)−甘利山(7:30)−大西峰(8:50)
−千頭星山(9:35-10:00)−駐車場(11:40)

【地形図】 韮崎、鳳凰山

千頭星山直下から富士山を望む
コウリンカ

 8月中の休みはこの日が最後なので、南アルプス前衛・甘利山へ出かけた。

 駐車場が山頂直下にあるので、甘利山まではお花畑をひと登り。
 夏の花も咲き残ってはいたが、花はもう、秋の風情だった。

 トモエシオガマ、ハクサンシャジン、ギボウシ、ワレモコウ、マルバダケブキ、ハクサンフウロ、ヨツバヒヨドリ、ヤマハハコ、ホタルブクロ、オミナエシ、シモツケソウ、カワラナデシコ、クサレダマ、マツムシソウなど。
 オカトラノオが咲いていたのは、ちょっと季節はずれの感じ。
 ユウスゲが何株か、咲いていたが、これはとても清楚で美しかった。

 甘利山からスズタケの中の道を少し下って、大西峰への登り。
 カバイロツルタケ、カラマツベニハナイグチなどが出ていたが、ハナイグチは見えなかった。

 ヤマトリカブト、コウリンカ、クルマユリなどを眺めながら登っていくと、カラマツの植林地。
 全面的な植林ではなく、シラビソも残した植林がされている。

 このあたりからようやくハナイグチが見つかりだす。

 青木鉱泉への分岐からは平坦なササ原を行く。
 千頭星山直下は、とても気分のよいところ。
 キオン、コウリンカ、ワレモコウ、マツムシソウ、ウメバチソウ、ハナイカリなどが咲く草原ごしに、東側に富士山、西側には鳳凰三山の薬師岳が望まれる。

 男性が2人、捕虫網をかまえて草原にたたずんでいた。
 おそらく、クモマベニヒカゲをねらっているのだろう。

 千頭星山へは少しの登り。
 ここに来てルリビタキ、メボソムシクイのさえずりを聞く。
 この季節になると、小鳥の声もめっきり少なくなる。
 シジュウカラが、目の前の小枝で遊んでいたが、さえずりはしなかった。

 ありがたいことに、山頂には誰もおらず、静かに休むことができた。
 シラビソとカラマツの天然木が林立する、なかなかの場所だった。

 駐車場までは、すぐだった。