白ザレと観音堂
−富倉山−

【年月日】

2024年10月1日
【同行者】 単独
【タイム】

駐車スペース(9:17)−観音堂(9:54-10:32)−男岩(10:54)−切り通し(11:27)
−西条城山(11:48)−下降点(11:53)−市神様(11:11)−駐車スペース(12:34)

【地形図】 信州池田 麻績 信州西条 明科 ルート地図(一部欠落)

 筑北インターができて、初めて利用。
 麻績インターとさほどの差は感じなかった。

 体育施設を過ぎ、長野道を渡ってすぐに駐車スペース。
 草むらの中に「富倉沢ハイキングコース」という道標があるが、ほとんど意味をなしていない。

富倉山観音堂
ミニミニお堂

 北へ少し歩いたところに登山道の入口あり。
 倒木があるものの、特に問題なし。
 尾根まではすぐだった。

 白ザレの尾根には砂岩系の岩があって、すぐ西にある岩殿山を想起させる。
 緩傾斜の尾根を登っていくと朽ちかけた休憩舎。
 かつてここは賑わったのだろうか。

 左に行くと、観音堂。
 掛け造りになっており、本尊のあるべきところには岩穴があり、中にミニミニ観音堂が安置されていた。
 ミニお堂の扉は閉まっていたので、中にどんな仏像があるのか、わからなかった。

 少し戻って、富倉山の山頂へ。
 好展望だが、ピーク自体が低いので、近くの山以外はあまり見えない。

 岩殿山あたりの彼方に、北アルプスが少しだけのぞく。
 餓鬼岳あたりか。

 東側は、四阿屋山・大沢山・大洞山あたり。
 いいところなのだが、すぐ下にある長野道の音がうるさい。

 休憩舎で大休止。

餓鬼岳あたり
四阿屋山と大沢山

 少し戻って、登山道から尾根に入る。
 尾根上には道というほどではないものの、踏みあとがある。
 また、「富倉沢ハイキングコース」の概念図や登山道を意味していると思われる標識も、随所に建っている。

 しかし踏みあとは次第にはっきりしなくなり、まもなく消えた。
 とはいえ、尾根を外しさえしなければ大丈夫なので、少々苦しいヤブこぎルートを行く。

 男岩の分岐から男岩手前までは明瞭な道。
 男岩に登れるのかどうか分からなかったので、手前で引き返した。

マツオウジ
ハツタケ

 その先は、一段とひどいヤブで、分速二メートルくらいのところもあった。
 西条城山入口には広い道が登ってきていたので、ヤブこぎはここで終了。

 ニセモノの木でできた階段を登っていくと、西条城山だった。
 ここは青柳城の支城で、鬼熊左衛門尉康長が守っていたが、小笠原氏に攻められて滅びたとあった。

 小規模な城であり、堀切もあまりはっきりしない。
 防御性に欠ける城だと思われた。

 まことに小さな二の曲輪に虚空蔵さま。
 粗末ではあるが、覆屋がある。

 道ははっきりしているが、あたりはヤダケのヤブ。
 城趾にはいくさで使われたヤダケが今も自生するところが多い。

二の曲輪の虚空蔵
ベニシジミ

 下降点からは長野道まですぐだった。
 小仁熊の集落を歩いてもとの林道に戻ったが、長野道の側道になる林道はいたるところに雑草が繁茂していて、クルマが通れる状態ではなかった。