いつか見たお花畑
−飯盛山−

【年月日】

2024年7月18日
【同行者】 単独
【タイム】

獅子岩(9:51)−平沢山(10:38-11:20)−大盛山(11:38)
−飯盛山(11:49)−獅子岩(13:18)

【地形図】 八ヶ岳東部 谷戸 ルート地図(一部欠落あり)

 小海線に乗ってもみたいが、車道歩きが長くなるので、やっぱりやめて、獅子岩駐車場へ。
 ウィークデーなのに、車がけっこうとまっていた。
 ここは展望地で、天気がよいため、八ヶ岳が目の前に見える。

曲岳・富士山・茅ヶ岳
北岳

 キリンソウやシモツケが咲く登山口から、入山。
 穏やかな登り。
 雑木の二次林にカラマツが交じる。

 林の中はランの仲間が咲いてそうなので、いくらか注意したが、何も咲いていなかった。
 すぐに平沢山。ここで大休止。

 大勢のハイカーはほぼみんな大盛山や飯盛山に行ってしまい、ここはときおり通過する人がいる程度で、静かだった。
 にもかかわらず、とてつもない展望地で、名だたるかずかずの名山がごく近くに望まれるのだった。  南アルプスは、北岳から鋸岳まで。
 北岳をはっきりと望むのは久しぶり。
 甲斐駒あたりはややもやっていたが、これも久しぶり。

甲斐駒・鋸
赤岳1

 八ヶ岳は、三ツ頭から横岳まで。
 赤岳と権現岳が真正面だ。

 浅間山と外輪山はやや遠い。
 男山・天狗山の向こうはひときわ高い御座山。
 背後は金峰山で、瑞牆山は低すぎてどれがそうだか、よく見ないとわからない。

金峰山
赤岳2

 荷物を軽くして、大盛山へ。
 少し下って登り返す。
 カワラナデシコが鮮やかだ。

 大盛山の手前に防獣柵があって、それを押し開けて防獣区に入れば、草原のお花畑で、別世界だった。
 ニッコウキスゲはやや終わり気味だったが、ノハナショウブ・イブキトラノオ・シモツケ・ノアザミ・マツムシソウなどが乱れ咲いていた。
 このようなお花畑は、以前であればごく普通に見ることができたのだが、鹿が爆増して以来、ほとんど見ることができなくなっていた。
 防獣柵にこれほどの効果があるのなら、大菩薩・石丸峠や雁坂峠あたりでもやってみてはどうだろうか。

 大盛山の山頂には人がひしめいていたので、手前でUターンして飯盛山に向かった。
 また防獣柵があったので、押し開いて外へ出ると、ごく普通の草原だった。
 飯盛山も人が多かったので、下山にかかる。

ホオジロ
ウラギンヒョウモン

 来た道を戻るのはつまらなかったので、まずは平沢への下山道を下る。
 ここは一度通った道だが、記憶は皆無。
 ウラギンヒョウモン・ウラナミシジミ・コミスジ・キアゲハなどがそこここで吸蜜していた。

 途中で車道に出る分岐があるのではないかと思っていたのだが、見当たらなかったので、ヤブこぎで道路に出た。
 下山道でクモキリソウが咲いており、やっとランの花を見ることができた。

 広い車道は太陽が照りつけていて、あまり快適とは言えなかった。

井出ジャウの祠
秩父暴徒戦死者の墓1

 下山後、東馬流に寄った。

秩父暴徒戦死者の墓2
諏訪神社

 秩父暴徒戦死者の墓と諏訪神社に詣でたあと、井出ジャウの祠にもお参りした。
 ジャウは、皆野村の金子惣太郎と同様、困民党と無関係だったにも関わらず、流弾に当たって落命したといわれる。
 理不尽なできごとである。