展望の尾根
- 入野谷山から無名峰 -

【年月日】

2023年10月26日
【同行者】 単独
【タイム】

分杭峠バス停(8:11)−入野谷山(9:24)−展望峰(9:58-10:36)
−入野谷山(11:00)−分杭峠バス停(11:43)

【地形図】 市野瀬 鹿塩 ルート地図

 分杭峠までは、シャトルバスで行く。
 バス乗り場まで、まぁまぁ余裕を持って着いた。
 途中の気温は3度で、ずいぶん寒かった。

 前夜発で行こうと思い、退勤後忙しく準備をして車に乗ったはいいが、着替えるのを忘れて仕事着のまま出かけてきた。
 仕事着も登山着も似たようなものだから、まぁいいか。

大カツラ1
大カツラ2

 平日なのに、バスには、スピリチュアル信者らしき人々がけっこう乗っていた。
 ハイカーは一人だけだった。

 林道を少し行って、道標に従い、防獣ネットをくぐって登山道へ。
 丈の低い笹の中、シラカンバが生えている。

 もう一度防獣ネットをくぐったのち、道は自然にトラバースして、山腹を行く。
 このあたりから先は基本的にカラマツ林。
 紅葉も見られるが、写真に撮りたいと思うほどでもない。

 谷状のところに大きなカツラが二本。
 あたりには、カツラの甘い香りが立ち込めていた。

木曽駒ヶ岳
空木岳・南駒ヶ岳

 北尾根に上がると、カンバが多くなって、労なく入野谷山。
 ここはカラマツに囲まれて展望がないので、先へ進む。

 その先は、笹と疎林の尾根で、西側が好展望。
 1840メートル圏ピークまで来ると、絶景。
 ここで大休止。

 目の前に中央アルプス全山が見える。
 木曽駒ヶ岳一帯と空木岳・南駒ヶ岳一帯には小さな雲がかかっていて、頂稜は見えなかった。

 それより南には越百山らしきピーク以外に目立つ山はない。
 恵那山の巨体はなかなかのものだった。
 恵那山より南は美濃の山だ。

仙丈ヶ岳
戸倉山

 北に目を転じると、まず目の下に戸倉山。
 そのはるか彼方には乗鞍岳。
 さらに北アルプスだが、この日は雲に隠れて見えなかった。

 東側はすぐ裏に仙丈ヶ岳が見えるものの、樹林のためほぼ展望なし。
 コーヒーを沸かし、ラーメンを食っていると、南駒ヶ岳の雲がいくらかとれてきた。

 帰りは、入野谷山から尾根を下った。
 ここに登山道があるという情報もあったのだが、廃道。
 中ほどには多少はっきりした道があるが、上部と下部には踏みあと皆無だった。

 分杭峠で再び、スピリチュアルな人々と合流。

円通寺・聖観音
勝間の大聖不動明王

 駐車場近くの円通寺にお参り。
 ここには、守屋貞治刻の聖観音像がある。
 すっきりスマートで、端正な観音立像だった。

 道の駅で買い物後、五郎山登山口近くの路傍で、不動明王。
 こちらは、ありふれた憤怒像の不動でなく、とても人間らしい表情の坐像だった。