五郎山から三界山

【年月日】

2023年10月16日
【同行者】 単独
【タイム】

ほりでいパーク(9:07)−五郎山(9:44-9:50)−三界山(11:26-12:01)
−ほりでいパーク(13:58)

【地形図】 高遠 信濃溝口 ルート地図

 ほりでいパークの駐車場からスタート。

登山口
仁科盛信

 登山口に鳥居。  「五郎山」と書かれた額が掛けられている。
 揮毫者は「陸軍大臣 荒木貞夫」
 かなり不愉快。

 この尾根には、高遠城攻防戦で戦死した武将を祀った祠がおかれている。
 一郎山は、諸士の墓。
 二郎山は、諏訪はなの墓。
 三郎山は、渡辺金太夫の墓。
 四郎山は、小山田備中の墓。

 五郎山にはもちろん、仁科盛信。
 ここでまた、妄想。

北アルプス
木曽駒ヶ岳

(おれ) 五郎さん ?
(五郎) おう、よくわかったな。
(おれ) 歳とったもんで、最近敏感になった。長野県あたりじゃ相変わらず、あんたは人気の武将だよ。
(五郎) 長野県ちゃ、どこよ ?
(おれ) 今じゃ、信濃のことを長野県という。あんたほど立派な武将はいないといわれている。
(五郎) ほめてもらうぶんに悪い気はしないがな。いくさのあったあの日、兄上が新府から逃げるなんて知らなかったし、信君(義)兄が織田とツルンでたことも知らなかった。兄上を裏切るなんて考えられない以上、戦うしかなかった。
(おれ) 武将としての道を外さないでよかったな。
(五郎) 負けたのは悔しいが、いくさに勝ち負けはつきものだからなぁ。

 北側が開けていて、北アルプスが見える。
 20万図を持ってこなかったので、何山だかわからなかった。

経ヶ岳
鋸岳と甲斐駒ヶ岳

 五郎山から南の尾根を行くと、すぐに林道に出る。
 覚悟していたが、林道歩きがとても長い。
 道の両側はアカマツ林だが、きのこ山で、警告文とともにテープが張られている。

 軽トラ二台とすれ違ったが、きのこ泥棒監視の巡回かもしれない。
 三界山入口を見過ごしてちょっと行き過ぎたが、戻って山道へ。

 ひと登りで三界山の山頂。
 アカマツに囲まれてるから展望皆無かと思ったが、樹林の切れ目から中央アルプスや南アルプスが見えて、いいところだった。
 ここで大休止。

仙丈ヶ岳
モリノカレバタケ

 帰りは林道まで戻り、東への破線路に入る。
 踏みあとあり。

 長い尾根だが、登り下りが緩やかで助かる。
 甲斐駒と仙丈がよく見える、白ザレの展望地が一ヶ所。

 シロヌメリイグチやハナイグチが少し出ていたが、きのこ山なのでスルー。
 下るに従って、ヤブや踏みあと不鮮明なところが出てくる。

 このあたりの破線路はほぼ消滅している感じ。
 すぐ下に集落が見えているので、下りやすいところを下っていくと、車道に出た。

 この日は高遠城址にも行かず、伊那市役所へ直行して、読みたかった小説を買って帰った。