松本平の展望
-金松寺山から天狗岩-

【年月日】

2023年10月6日
【同行者】 単独
【タイム】

獣柵ゲート(7:49)−金松寺山(10:03-10:32)−天狗岩(11:44-12:03)
−巻き道分岐(12:46-12:53)−獣柵ゲート(14:11)

【地形図】 波田 ルート地図

 集落から山に入る林道全てに獣柵ゲートが設置してあって、ここも大変なんだろうなと思う。
 登山口へのゲート手前のスペースに駐車。

カラカサタケ
ツルリンドウ

 林道をかなり延々と歩く。
 小沢を渡ったところにまたゲートがあって、ここから先は通行止めらしい。
 ということは、ここまで進入してもよかったのかもしれない。

 道路には栗がたくさん落ちているのだが、思わしい実はみな食われていて、イノシシが土を掘り返したあとがあった。
 イノシシの食べ残しもなくはなかったので、帰りに拾うことにして、先を行く。

 小一時間ほどもかかって、ようやく登山口。
 ヒノキの植林の中をジグザグに登る。
 急斜面ではあるが、真っ直ぐ登るわけでないので、まぁまぁラク。

ハナイグチ
マツムシソウ

 いずれどこかで雑木かブナ林になるかと思いきや、どこまでも死んだようなヒノキ林が続いて、ちと残念。
 条件が悪いせいか、ずいぶん小さなカラカサタケがいくつも出ていた。

 カラマツが混じり始めると、ずいぶん明るくなる。
 天然記念物・しだれカラマツというのがあった。
 確かにしだれているようにも見えるが、ごく普通のカラマツ林の中なので、どれがそうだか、よくわからなかった。

 巻き道の分岐からようやく、雑木林になる。林床はスズタケ。
 尾根の上を登っていくと、足元に三角点があった。
 ここが金松寺山。

 展望皆無。
 かなり腐食の進んだベンチがあったので、敷きものをして、ここで大休止。

ハナイグチ
松本平

 天狗岩へは少し下って、ゆるゆると登っていく。
 このあたりはカラマツ林。
 状態のよいハナイグチがけっこうたくさん出ていた。

 傾斜が出てくると、マツムシソウやママコナが咲いていて、環境のよい里山らしくなる。

 山頂三角点には、立派な展望板が設置されているのだが、展望皆無。
 カラマツが成長してしまったからだろう。
 少し戻って、天狗岩の露岩で小休止。

鉢盛山
ママコナ

 ここはけっこうな展望地で、東から南が一望できる。
 松本平の向こうには、美ヶ原から霧ヶ峰への稜線。八ヶ岳連峰。ちょっと遠いが、南アルプス。
 雲が多いので富士山は見えなかった。
 中央アルプスも見えていて、目の前の根張りの大きな山は鉢盛山だ。

フシグロセンノウ
金松寺参道

 帰りは、来た道を戻る。
 金松寺山はパスして巻き道を。

金松寺山門
真光寺本堂彫り物

 下山後、登山口の金松寺へ。
 とても立派な山門だった。
 本堂は新しげな建物だった。

真光寺本堂彫り物
真光寺本堂

 もう一ヶ寺、近くの真光寺へ。
 こちらは、境内の杉の枝おろし作業中だった。

 立派な山門をくぐり、石段を登ると重厚な本堂。
 阿弥陀仏は重文だというが、公開はしていなそうな感じだった。
 本堂の彫り物はとても精巧で、感心した。