踏みあと不鮮明な里山
−三沢山 −

【年月日】

2023年5月12日
【同行者】 単独
【タイム】

菅入線入口(9:48)−三沢山(12:24-13:05)−菅入線入口(14:26)

【地形図】 中野東部 ルート地図

 もう少し奥まで行けそうだったが、進退窮まったら困るので、菅入林道入口の広いところに自動車をとめた。

ニリンソウ
ヤマエンゴサク

 ミヤマクマワラビやコゴミが若々しい葉を広げ、モミジイチゴの花が清楚だった。
 しばし歩いて、林道終点。
 駐車スペースもあるので、ここまで乗り込むことも可能だった。

 伊沢川源流はまずまずいい流れだった。
 沢沿いの道を行く。

ルイヨウショウマ
プリン山

 あまり歩かれている様子がなく、山道にニリンソウが咲いていた。
 倒木が道を覆い、沢の中で消滅するが、しばらく行くとまた復活する。

 用途不明の立派な石積みを見るとやや傾斜が出てき、左に出作り小屋風のブリキ屋根を見る。
 ここに畑はないので、植林の際の休憩小屋か。

 ヤマエンゴサクの花が多くなってくると、急登。
 足元の福寿草はもう、実になっていた。

ハルトラノオ
こごみ

 ほんの少しだけスギ林を登ると、山桜の倒木が道を塞ぐ。
 この先がトラバースなのだが、わかりにくく、ルートロスト。
 ここで時間をやや無駄にした。

 トラバースルートはこの日のルート中、もっとも明瞭だったところでようやく一安心。

 尾根に出ると、道が再び不鮮明になるが、特に問題なし。
 カンアオイが咲いていたのだが、よく見るとなかなか味わい深い花なのだった。
 フデリンドウも咲いていた。

 根曲がり竹のヤブが深くなり、道が見えなくなるが、踏みあとはわかる。
 さほど苦労なく山頂。

フデリンドウ
こごみラーメン

 石祠と、いくつかの石塔が立っているが、石塔の文字は完全に風化して、読めない。
 山頂は疎ヤブて展望皆無なので、石祠前で大休止。

 ここからは、妙高プリン山や戸隠山、後立山の一部が見えていた。
 霞がやや多かったが、好天。

 途中で摘んできたこごみをラーメンに入れた。

サカハチチョウ
赤和観音の大杉

 帰りは来た道を戻る。

 沢まで下ると、サカハチチョウがひらひらと飛ぶ。
 この蝶は落ち着いているので、撮りやすい。

 下山後、尾根のほぼ反対側にあたる高山村の赤和観音にお参りに行った。
 場所がわかりにくく、かなり苦労した。

 駐車スペースが見当たらなかったので、小沢沿いのヤバイところに車をとめたが、防獣ゲートに近いところに、ちゃんとした駐車スペースがあった。

赤和観音
赤和観音

 支柱に支えられた桜のわきから石段があって、けっこう登らなければならない。

 登りつめたところは岩壁の前で、幣束の巻かれた大杉があり、観音堂はさらに少し登ったところだった。
 柱は自然石の上に立てられており、曲がった木も使われていて、すごいものだった。

 お堂には「しずかにお上がりください」と注意書きがあって、静かに上がってお参りする。
 地域の人々から大事に信仰されていることが感じられるお堂で、新緑の山や里が一望できた。

 一日、いい登山ができた。