大展望の里山
−飯縄山から虫倉山 −

【年月日】

2023年5月5日
【同行者】 単独
【タイム】

星と緑のキャンプ場(8:00)−飯縄山(8:34)−大洞山(9:28)
−虫倉山(10:20-10:56)−星と緑のキャンプ場(13:09)

【地形図】 塩島 戸隠 高府 信濃中条 ルート地図

 登山口に行く途中、まずは高山寺へ安全祈願のお参り。

 貯水池の先に遊園地がある。
 ここですでに息を呑む北アルプスの大展望。
 その近くに駐車して、車道を登っていく。

高山寺三重塔
トリアシショウマ

 道ばたにウドがでていたが、ウドは畑にあるのでスルー。
 車道はけっこう急傾斜だ。

 かなり上部まで舗装してあるが、最後はダートで、飯縄山にある稲丘神社まで続いていた。
 祭礼が近いのか、小広い境内はよく手入れされていた。

 少し下って廃林道を渡り、大洞山にとりつく。
 ここはけっこう急な登り。
 コゴミは完全に惚けていた。

 トリアシショウマがあちこちに出ていたので、摘みながら行く。
 ヤマドリゼンマイの群落があったので、これも摘んでいった。

 足元にはタチツボスミレ・ヘビイチゴ・フデリンドウ・クルマバソウ・エンレイソウなど。
 エンレイソウは、白いもの・ピンクのもの・黒いものが混生していた。
 これらは別種なんだろうか。

フデリンドウ
ヘビイチゴ

 ようやく登りきって大洞山だが、尾根上の一地点という感じで、休む場所もないので、ここもスルー。
 このあたりから、尾根の南側は芽吹き始めたカラマツ林となる。

 ここから急な登りはなくなり、穏やかな登下降となる。
 1391メートル峰近くにブナの大木があり、北側が開けて好展望。
 戸隠連峰が一望できた。

ヤマドリゼンマイ
戸隠山

 ミヤマセセリ・スジボソヤマキチョウが飛ぶ。
 スジボソヤマキの雌は白いので、飛んでいるとモンシロチョウに似ているが、やや優雅な飛び方をする。

 前方に虫倉山が見え、尾根が痩せてくると、足元にコイワカガミの群落。
 越後のイワカガミと違って水分の少ないところに生えているので、痩せた感じがする。

鹿島槍
槍穂

 頂上直下まで来ると、不動の滝コースと合流。
 ここは5年前に下ったところだ。
 人の声も聞こえてくる。

 ひと登りで久しぶりの虫倉山。
 周囲の様子はまったく変わっていない。

 やはりここはすごい展望だ。
 北アルプスは全山が見えている。
 戸隠を始め、北信の主な山もすべて。
 妙高プリン山もちゃんと見えた。

 ここで大休止。

スジボソヤマキチョウ
岩井堂

 帰りはいつものように、草を摘みながら、来た道を戻った。

 翌日も休みなので、中条村側の岩井堂登山口に寄ってみた。
 山頂には岩井堂への道標があったし、登山口に登山禁止などの掲示はなかったので、たぶん登っていいんだと思う。

 岩井堂は、懸け造りの立派なお堂だった。

 年配の人二人がお堂の中を掃除していて、「中に入っていいよ」と言われたので、入らせてもらった。
 観音像がどんなのかは、わからなかった。

 張り出し部分はコンクリート基礎になっているのだが、この石垣を積み直し、周囲の木を切って林道からお堂が見えるようにしたい、と言っておられた。