園原インターが近いのだが、下り車線からは降りられないので、飯田山本インターで降りて国道を行く。
前日にある程度の雨が降ったはずだが、戸沢集落先の林道に通行止めの表示はなく、道は多少荒れてはいたものの、ゲートまで問題なく走れる状態だった。
ゲートからしばらく林道を行く。
白花のヤマアジサイがたくさん咲いているが、それ以外の花は少ない。
ヤマブキショウマやキバナノヤマオダマキ、ウツボグサなどがいくらか咲いている程度だった。
本谷川は増水していたが、橋は問題なく渡れる状態だった。
取り付きからかなりの急登が続く。
ネズコ・サワラの交じる雑木林だが、まだ早いのか、フシグロセンノウさえ咲いていない。
きのこもほとんどなし。
四合目の小広場で小休止。
梅雨前線が北上して、太平洋高気圧からの熱風に覆われて、ひどく蒸し暑く、発汗量も尋常でなかった。
御神楽岳や二王子岳に行ったときが、ちょうどこんな感じだった。
明瞭な尾根歩きになっていくらか傾斜が緩み、ひと息つくことができるが、すぐにまた厳しい登りが始まる。
相変わらず花は少なく、センジュガンピやイチヤクソウをいくらか見た程度だった。
標高1900メートル前後のササ原からは、飯田方面が望まれるのだが、ガスが多くてあまり見えなかった。
とはいえ、風も多少吹いていて涼しく、かなり快適になった。
南東尾根と合すると、シラビソの樹林帯になる。
風情としては鉢盛山の雰囲気なのだが、オサバグサもイチヨウランも咲いていない。
華を添えるのは、ゴゼンタチバナ数株。
ドウダンツツジも盛りを過ぎていて、たくさんの花粒が登山道に落ちているようすは、みごとだった。
ほどなく三角点のある広場に着く。
立派な櫓に登ってみるのだが、展望なし。
ここは晴れていても、周囲は樹林に遮られていそうだった。
アブは少ないが、無数のブヨがまとわりついてきたので、櫓の上で大休止。
ブヨはどんどん集まってきて、櫓の上も下も同じようなものだった。
三角点近くには似た形の祠が数基。
メインと思しき祠のわきには、女性の形をした神像。
これはイザナミノミコトか天照大神か。
三角点よりやや高い北峰には、とても立派なトイレと避難小屋があった。
水を背負いあげてここで泊まれば、いい山行きができるだろう。
帰りは来た道を下ったが、展望地あたりで驟雨に遭遇。
しかしすぐやんだ。
下山後、月川温泉に立ち寄り。
たぶん新しい温泉だろう、お湯も建物も、きれいなだった。
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