日本で海から一番遠い地点から小唐沢山

【年月日】

2017年1月4日
【同行者】 単独
【タイム】

ゲート前(10:24)−日本で海から一番遠い地点(11:21-11:24)−左の耳(11:41)−榊山(11:45-12:30)
−小唐沢山(13:26-13:31)−車道出合(14:09)−ゲート前(14:48)

【地形図】 信濃田口 ルート地図

 コメが少なくなってきたので、佐久の山に出かけた。

 山越えができないので、佐久南インターからアプローチした。
 雨川ダムを過ぎたすぐ先の橋を渡って、ゲート前で駐車。
 熊出没注意の貼り紙が木に巻いてあるのだが、書かれたイラストはあきらかにヒグマのそれである。

 薄っすらと雪の積もった沢沿いの林道を行く。
 自動車の轍がついているのは、ハンターのものだろう。
 この時期は、クマよりハンターの方が怖い。

渓凍る(大きな写真)
湧き水凍る(大きな写真)

 しばらく行ったところの分岐は、道標に従って左。
 ヂゴク沢というこの沢を詰めたところが「日本で海から一番遠い地点」かと思っていたのだが、そうではなく、センガ沢という沢を詰めるのだった。

道はない(大きな写真)
ミズナラ林(大きな写真)

 林道終点からは踏みあとになるが、「道」として整備はされておらず、基本的にはガレ場歩きである。
 水流が消えてしばらくで、尾根が見えてき、そのやや手前に「日本で海から一番遠い地点」があった。

 尾根に上がってみれば、きれいなミズナラ林でいいところだった。
 30〜40年ほど前に伐採されたあと放置されたといったところか。
 緩やかに北に登ったところがおそらく、左の耳。
 榊山はさらに少し北のピークだが、左の耳よりやや低い。
 ここで大休止。

 移動性高気圧とはいえ、季節風が吹いていてやや寒い。
 衣類をすべて着込んで休んだ。

 ピークの東に実線と破線の道が記載されている。
 このどちらかを使って下山しようと思い、左の耳から東への尾根に向かう。
 このあたりは素直な地形でないので、ルートミスしないよう、やや気を使う。
 スズタケが密生していたが、枯れていたので、ほぼ問題なかった。

小唐沢山から両神山(大きな写真)
境界標(大きな写真)

 下っていくと、小唐沢山の鋭鋒が格好よい。
 ここまで展望のよいところがなかったので、小唐沢山に向かった。

 右の耳からずいぶんもったいない急降下。
 小唐沢山へは、標高差約150メートルの登りだが、沢の高巻きクラスの急登だ。
 途中からは、木の枝を頼りによじ登って、ようやく山頂。

 灌木が生えていて、大展望とはいかなかったが、小枝越しに周囲が見えた。
 いくらか雲も出ていて、浅間山や八ヶ岳は見えなかった。
 荒船山はすぐ目の前で、立岩岩峰群や鹿岳も案外、近かった。
 両神山も見えていた。

 立木につかまりながら鞍部へ戻り、破線路があるはずの谷へ入る。
 ある程度想定してはいたが、案の定、道なし。
 水流が少なく、両岸が崩壊した谷だったので、登った谷と同様、ガレ場下りで県道に出ることができた。

新海三社神社(大きな写真)
三重塔(大きな写真)

 自動車に戻ったあと、まだ少し時間があると思ったので、新海三社神社を参拝していった。
 参道の巨大なケヤキが圧倒的だった。
 また、山ぎわには美しい三重塔があって、とても見飽きなかった。
 神社に三重塔はおかしいかもしれないが、おそらくここは修験系の寺院だったのだろう。