残雪の里山
− 仏岩橋から虫倉山−

【年月日】

2015年3月30日
【同行者】 単独
【タイム】

仏岩橋(10:57)−東峰(11:38)−虫倉山(12:41)−カヤト(13:09-13:36)−仏岩登山口(14:37)
−仏岩(15:03-15:07)−あずまや(15:18-15:20)−仏岩橋(15:30)

【地形図】 霧ヶ峰 ルート地図

鹿の群れ(大きな写真)
ヒオドシチョウ(大きな写真)

 コメが少なくなってきたので、信州の山に出かけた。

 前回、精米に行ったのは2014年12月の留夫山だった。
 それ以来、小麦とコメを消費してきたのたのが、コンバイン袋一袋を約四ヶ月もたせた。

蓼科山(大きな写真)
槍・穂高(大きな写真)

 今回は、大門峠近くの虫倉山に行った。
 大門街道といえば、武田信玄が戦争に行く際にしばしば通った道である。
 いつか、史跡めぐりを兼ねてまた来てみたい。

 仏岩橋のたもとに自動車をとめ、ゲートを抜けて水道施設に向かう。
 水道施設が事実上の登山口だが、登山道はない。

 赤テープが連打されているのは、伐採時の目印だろう。
 右手はカラマツ林で、左手は皆伐されたばかりのようだ。
 急傾斜の尾根を登って行くと、上部で休んでいた鹿の群れが移動し始めた。

北岳(大きな写真)
四阿山(大きな写真)

 尾根の上にあがると、残雪があらわれる。
 深い雪ではないが、腐っているので踏み抜くと歩きにくい。
 尾根上もまた急傾斜なので、石祠と「八海山大頚羅神王」という石柱のある東峰まではなかなか苦しかった。

 ここからは、比較的緩傾斜の尾根を登下降していく。

浅間山(大きな写真)
東西天狗岳(大きな写真)

 この尾根は、基本的にカラマツ林と雑木林が続くのだが、ところどころに南側の開けたカヤトの展望地がある。
 そうした展望地からは、八ヶ岳連峰、南アルプス(北岳と仙丈ヶ岳)、車山と霧ヶ峰、遠く北アルプスなどが望まれた。
 朝のうち靄が多かったが、しだいに晴れてきたのはありがたかった。

残雪(大きな写真)
好展望のカヤト(大きな写真)

 部分的には、浅間連峰や四阿山の見えるところもあり、虫倉山は意外に展望のよい山なのだった。
 獅子岩というプレートの下がった中央峰から緩やかに登ったところが虫倉山の山頂だった。

 こちらは雪に覆われており、展望も腰を下ろす場所もなかったので、来た道を戻る。
 雪があっても、下りはラクだ。

仏岩の宝篋印塔(大きな写真)
仏岩(大きな写真)

 東峰の手前鞍部で、黄色の目印を見つけた。
 よく見ると、踏み跡らしきものもついていた。
 東峰からのルートはさほど魅力的でもなかったので、そちらの踏み跡に入る。

 しかし目印自体は点々とついていたものの、登山道(の残骸)ではなかったようで、結局、カラマツの斜面をトラバースしながら下ることになった。
 下部は間伐時の遺物が散乱して歩きづらかったが、特に問題なかった。

 国道に出てから、仏岩を登りに寄り道した。

 こちらは頂上に安置された宝篋印塔が県宝に指定されているだけあって、よく整備された登山道になっていた。
 最初はほとんど平坦な道だが、登りにかかるとかなり急傾斜で、かなりバテた。

 頂稜には針峰が並んでおり、宝篋印塔のおかれたピークには三段のハシゴがかけられていて、登れるようになっていた。
 ハシゴを登ってピークに達すると、ここも好展望で、先ほど登った虫倉山を始め、周囲を見渡すことができた。

 一休みしてから、仏岩橋に戻った。