全山のアカマツ林
− 自在山 −

【年月日】

2012年12月7日
【同行者】 単独
【タイム】

Aコープ前(13:10)−自在神社(13:43-13:45)−自在山(14:19-14:24)
−Aコープ前(15:11)

【地形図】 坂城 ルート地図

 陸稲の精米に行く季節になった。
 朝、出遅れてしまったので、精米機から至近距離にあって、短時間で山頂に至ることのできる、自在山に登った。

山麓から自在山
自在神社神楽殿

 自在神社手前の工場のわきから、自在山の全貌を望むことができる。
 小さな山だが、なかなか急傾斜で、山すそ以外ほぼ全山がアカマツに覆われている。

 工場の横を進むと鳥居が見えて、それをくぐれば、立派な神楽殿がある。
 神楽殿の横から自在神社へは、長い石段を登っていく。

 石段わきの草ヤブにはアオツヅラフジの実がからみ、アキノキリンソウはまだ咲き残っていた。

名残のアキノキリンソウ(大きな写真)
霜げそうな山柿

 石段を登りきると、自在神社の境内だ。
 自在神社は、坂城の町を眼下に望む、ちょっとした展望台になっている。

 本殿のわきには、享保年間の銘の入った石灯籠が二基、おかれていた。
 本殿には、鋸と手斧を持った神像と、曲尺を持った神像の透かし彫りがあって、興味を惹かれた。

 本殿の後ろは岩場で、山柿がまだ塾さないで残っていた。

自在神社本殿
自在神社の石灯籠

本殿右の透かし彫り(大きな写真)
本殿左の透かし彫り(大きな写真)

 神社から上は、かなり急傾斜な登山道になる。
 斜面はほぼ全山がアカマツ林で、マツタケの季節には入山禁止だという札が、至るところに下がっていた。

 しばらく一本調子の登りで、左にトラバースするとマツタケ監視小屋の残骸がある。
 金物を使わずにビニールハウス状の骨組みを立て、ビニールシートをかぶせたもので、現在は使われていないように見えるが、よくできたものだった。

 その先でまた急登になるが、山頂の烽火台は、すぐそこに見えている。

ほぼ全山アカマツ林(大きな写真)
山頂から烏帽子岳を望む

 烽火台は平坦に造成されており、井戸跡とされるくぼみがあり、大己貴命と摩利支天の石塔がおかれていた。
 東側が伐開されていて、近景に虚空蔵山や大峰山、遠景に湯ノ丸・烏帽子が見えたが、浅間山は見えなかった。

 精米をまだすませていなかったので、早々に来た道を戻った。