シャクナゲと大展望と
- 鍬ノ峰 -

【年月日】

2008年5月26日
【同行者】 Uさん
【タイム】

登山口(9:20)−尾根の上(10:00)−鍬ノ峰(11:11-11:36)
−登山口(12:50)

【地形図】 大町南部 ルート地図

ムラサキヤシオ(大きな写真)
イワカガミ満開(大きな写真)

 田んぼの代かきが終わり、自分にご褒美の休暇を取って、信州に出かけた。
 好展望だといわれるこの山に登るのは、初夏か晩秋と思っていたが、完全な晴予報となった。
 鍬ノ峰に登るのに、この日ほどコンディションのよい日は考えられない。

 餓鬼岳登山口のさらに先にある登山口に着いたのは9時過ぎと、まずまずの時間だった。
 周囲は目に鮮やかな新緑。谷には多少の雪代が入って、力強い流れを見せていた。

 最初は急なヒノキ林。
 すぐにミズナラを中心とする雑木林に変わる。
 センダイムシクイ・ジュウイチ・コルリ・ヒガラなどがさかんにさえずっており、いかにも初夏らしい。

 送電鉄塔までは黒い階段がつけられていたが、その先は自然の道。
 足元に、アカモノやギンリョウソウが見えるが、賑やかなのはむしろ樹の花で、ウワミズザクラやムラサキヤシオがさかんに咲いていた。

ホンシャクナゲ満開(大きな写真)
山頂にいたキアゲハ

 急登しばしで主稜線。
 背後の餓鬼岳が全容を少しずつあらわす。
 ウグイスやコゲラの声が響いていた。

 尾根の上では、ムラサキヤシオがいちだんと多くなる。
 下部で咲いていたのより、標高の高いところの花の方が色が濃い。
 レンゲツツジがちらほら咲いていたが、こちらはまだつぼみが多かった。

コヨウラクツツジ
山頂から鹿島槍(大きな写真)

 登りついた小ピークから少し下った鞍部には、イワカガミの群落があって、ちょうど花盛りだった。
 ここにはホンシャクナゲの群落もあって、こちらも負けずによく咲いていた。
 目立たない花だが、コヨウラクツツジも多かった。

 シャクナゲを堪能しながらほどなく山頂。
 ここの展望はすばらしいもので、常念岳から燕岳までの常念山脈と餓鬼岳から唐沢岳、烏帽子岳・不動岳・七倉岳・北葛岳・針ノ木岳・蓮華岳・鹿島槍が望まれた。
 鹿島槍以北は、靄のため不鮮明だったが、快晴なら見えるはずだ。

餓鬼岳
サルの群(餓鬼岳登山口付近で)

 キアゲハが遊ぶ山頂でしばし休み、ゆるゆると下山にかかる。
 立派な山なのに、下りは1時間少々だった。

 その後北信方面に向かおうと自動車を走らせたら、餓鬼岳登山口付近でサルの集団に遭遇した。