北アルプスの大展望
- 四阿屋山(筑北村) -

 【年月日】  2004年10月22日
 【パーティ】 単独
 【タイム】  神社(7:20)−山道入口(7:50)−四阿屋山(9:00-9:554)−神社(10:53)
 【地形図】 麻績、信濃西条

山頂近くの展望台から見た鹿島槍
 旅館冠着荘とクアハウス坂井の看板のあるところを反対側(南側)に折れ、安坂川に架かる橋を渡ってしばらく行ったところに神社がある。
 舗装道路だが、狭い道なので自動車はここにとめて歩くことにした。

 漸々(ようよう)沢は前日の台風で茶色く濁って大増水。
 舗装された林道にも、のり面から吹き出た水が流れている。

 大堰堤の少し上で、登山道に入るが、この道も出水で荒れていた。

 はじめはスギ林。
 つづら折れに登り始めると、アカマツ混じりの雑木林。
 マツタケが出るのか、登山道の右側にはずっと、赤いテープで柵がしてある。

 登山道は、昨日か今朝あたり、数頭のイノシシが掘り返したものとみえ、至るところに蹄のあととともに、穴があいていた。

 尾根の上に上がるとすぐに鳥居をくぐる。
 まだアカマツやカラマツがあるが、ここからはおおむね雑木林。
 カエデ類の紅黄葉が美しい。

 やや平坦になったところにちょっとした展望台で、針ノ木岳から鹿島槍あたりまでが見えていた。
 北アルプスを眺めるなんて、何年ぶりだろう。

 傾斜がやや急になってきたと思うと、前方に無粋な建物が見えてき、石段を登ると山頂だった。
 無粋な建物は、ちょっと安普請な神社。

 山頂にはブナの大木が数本。
 その中では石段わきのがいちばん大きく、樹齢300年くらいか。
 南側が切り開かれており、乗鞍岳らしい山、その右に穂高連峰が遠望できた。

 坂北コースを少し下ると展望台という道標があったので、少し下ってみると、西側が大きく伐開され、乗鞍岳から白馬岳あたりまで、北アルプス全山の大パノラマが広がっていた。
 これには、さすがにびっくりした。

 時間的にはまだ早いが、じっくり山を見ながら大休止と思ってガソリンコンロを出したが、ライターがどこにも入ってなかったので、コンロ一式と水とラーメンは、むなしく持ち帰ることになった。

 下りは帰路を戻る。
 クリタケ、カノシタ、ハタケシメジがほんの少々出ていた。

 まだ早い時間だったので、もう一つ登ろうと思っていたが、台風による土砂崩壊で道路が通れないと書いてあったので、この日の山歩きはここまでとした。