大沼池入口に近い駐車スペースに着いたのは6時半過ぎ。
大沼池林道の先から山に入った。完全なハイキングコースで、広くて歩きやすい道だ。
荒地にヤナギランが咲いていた。しばらく行くと、大沼池林道に合流。ここからの広い林道には、ウツボグサとヤマハハコ、シナノオトギリしか咲いていなかった。
ほどなく大沼池。
池は青くてなかなかきれいだ。池の北岸をずっと廻り、対岸の砂浜になっているところまで行くと、キャンプ場があって、人がいた。
そのあたりからは志賀山が池に映えて美しかった。空はこの時点では快晴。
キャンプ場の横を通って赤石山に向かう。すこし急なところもあるが、すぐに尾根に出た。
尾根に出る手前には鞍部が二つあったが、一つ目の鞍部にはモミジカラマツ、二つ目にはミズバショウがあった。ミズバショウはもちろん、花が終わったあと。
尾根に出るところでイロガワリに似たイグチを見つけた。
頂上は左前方すぐ先。ひと登りで好展望の岩峰の赤石山頂上だった。
相変わらず志賀山がきれいだ。その左のずんぐりしたピークは鉢山だが、あまりぱっとしない。鉢山の向こうには笠ヶ岳が頭をのぞかせて、左には巨大な横手山がそびえていた。
横手山はじつにボリュームのある山だが、山頂の電波塔がめざわり。
反対側すぐ前には、ちょっとした丘という感じの寺小屋峰。その向こうにそびえる岩菅山はいかにも志賀の盟主といった感じで、堂々たるものだった。
歩きだしたときには雲一点もない青空だったが、しだいに雲が押し寄せてき、白砂山や佐武流山、苗場山などはガスに隠れた。
小休止ののち、寺小屋峰へ。ここからは、ゆるい登り下りはあるものの、ネマガリタケの深いヤブのなかの平坦な道。手入れは行き届いており、切り払いをしたばかりのような道だった。
一見すると指呼の間の距離に思えた寺小屋峰まで、休まずほぼ1時間。この道ではじめてシャクジョウソウを見た。
寺小屋峰の主峰である金山沢ノ頭も、三角点のある寺小屋山も樹林の中にあって展望はなし。下りはじめてすぐに緑色のカワリハツを4本発見。
スキーゲレンデを東館山まで下り、左に下る林間コースに入る。道がないのでやむなくゲレンデを行く。
自動車道の手前に大沼池への道標があった。自動車道のほうがすこし近いのだが、山道を行った。
最後の階段の途中でスミゾメヤマイグチを発見、駐車場に着いたのはちょうど12時だった。