猛暑の氷ノ山

【年月日】

2025年7月21日
【同行者】 単独
【タイム】

福定駐車場(9:41)−東尾根登山口(10:27)−東尾根休憩小屋(10:55-11:30)
−氷ノ山(12:53-12:59)−氷ノ山越(13:43-13:45)−地蔵堂(14:19)
−親水公園登山口(14:50)−福定駐車場(15:04)

【地形図】 若桜 氷ノ山 ルート地図

 前日の昼前に出立。
 国道140号が通行止めなので、さて、どうするか。
 岡谷は相変わらず渋滞しているし、名古屋を通るのは暑そうだ。

 ということで、上越から北陸道経由でアプローチした。
 舞鶴若狭道−北近畿道と繋いで八鹿氷ノ山インターで降りる。

 親水公園登山口がふさがっていたので、少し戻って福定駐車場へ。
 こちらはガラガラだった。

若ブナ林
一の谷水飲み場

 橋をわたり、棚田と畑の間を登っていく。
 ハイカーの姿は見えず、登山道という感じがしない。

 しばしでゲレンデに出た。
 ゲレンデに登山道なし。

 荒れた草原の中をいき、簡易舗装の道に入って、リフト小屋のあるキャンプ場。
 ここにも人影なし。
 めちゃくちゃ暑いので、キャンプどころではないのだろう。

 東尾根登山口からようやく、まともな登山道へ。
 やっと、直射日光から逃れることができた。

 オニクルミの多い、そこそこ急なところを登っていくと、尾根の上で、東尾根休憩小屋。
 ここで大休止。

 まだ長いので、先が思いやられる。
 とはいえ、地形図で見る限り、さほどの急登がないのが救いだ。

 ずいぶん登っても杉が植わっているが、ブナの若木や壮年木も見られる。

 尾根道がトラバースになると、水場。
 これはいい水で、岩から大量の清水が吹き出していた。
 次の最終水場はやや細いので、補給するならここだと思う。

ブナ
東側を望む

 頂稜が近づくと、天然杉も。
 樹林がしだいに低くなって、笹原となり、展望がひらけるが、水蒸気が多い。

 山頂は360度の大展望。
 さすがにハイカーが多い。
 伯耆大山が見えるかと思ったが、モヤが強くてよくわからなかった。

 少し休んで下山にかかる。

 氷ノ山越へは、急降下ののち穏やかな尾根歩き。
 鳥取県境なので、鳥取県の道標が立っている。

 名前からして峠道らしいが、全般的に歩きやすく整備されている。
 一口水も、よい水場だ。
 ここでまた、水を補給。

天然杉
布滝

 真夏の登山はどこも苦しいが、氷ノ山は、極上の水場が要所にあるので、とても助かる。
 というか、これらの水場がないと、ちょっと登れたものでない。

 地蔵堂を過ぎると、ひどい急降下。
 降りるのはいいが、ここを登るのはイヤだ。

 下っていくと、南側に不動滝、北側に布滝の看板あり。
 登山道からは見えないのだが、布滝の観瀑地へはすぐに行けそうだったので、立ち寄った。
 落差40メートルはあろうかと思われる、堂々たる滝だった。

 そこから親水公園まで、まもなくだった。

棚田あと
犬ぞりマグ

 もとの駐車場に着いたのが15時過ぎ。
 植村直己冒険館の最終入館時刻が16時半なので、どうにか間に合う。

 植村さんは冒険家のカテゴリにおける、昭和のヒーローだ。
 動画で植村さんが笑ってるのを見ると、泣けてきた。
 若い人たちには、彼のことをもっと知ってほしい。

 エベレスト日本人初登頂もさることながら、おれは北極点犬ぞり単独行(『北極圏一万二千キロ』)にもっとも圧倒される。
 ここを訪れることができてよかった。