南山城の里山と古寺
− 三上山 −

【年月日】

2025年4月6日
【同行者】 単独
【タイム】

山城町森林公園駐車場(9:21)−三上山(10:17-10:59)−山城町森林公園駐車場(11:43)

【地形図】 笠置山 田辺 ルート地図

 山城町森林公園駐車場の思しき場所に着いたときにはまだ、しとしと雨が降っていた。
 やむなく自動車内で待機していたら、もっといい駐車場があるということと、駐車には料金が必要だということを言われた。
 恐縮して正式の駐車場に移動し、料金800円を払った。

 そのうち陽が射してきたので、支度をして出発。

コバノミツバツツジ
海住山寺

 しばらく車道を行く。
 尾根に上がったところから登山道。

 ここはさすがに植生が痩せていて、赤松とツツジが多い。
 京都にいたときに歩いていたのは、いつもこんな感じの山だった。

 コバノミツバツツジがちょうど咲き始めたところで、いい感じだった。

 ゆるく登下降していくと、早くも山頂。
 展望台に登ってみると、そこそこ好展望。
 ただ、靄のため遠望が利かないのと、目立つ知った山が少ないため、今ひとつだった。

 ここで大休止。

神童寺
蟹満寺

 帰りは、駐車場ヘダイレクトに下る道を下った。
 ツツジとヤブツバキしか、花は見なかった。

 下山後、お寺めぐり。
 まずは三上山南麓の海住山寺へ。

 非常に急な坂を登っていくのだが、自動車なのでらくちんだ。

 本堂で声を掛けると、拝観の案内をしてもらえた。
 本尊は十一面観音で、平安仏だという。
 仏像を見る目があるわけではないが、精巧な中にも心安らぐ観音だった。

 次に、山城郷土資料館を見学。
 南山城一帯の歴史をトータルに語ろうとしているようだが、ハコの大きさ的にとても語りきれていないという印象を持った。
 府立の施設なのだから、基本から建て直してはどうかと思う。

 さらに神童寺へ。

 ここは修験系寺院。
 大きくはないが、古い諸仏が待っていた。

 拝観をお願いすると、本堂を開けてもらえる。
 本尊は迫力満点の蔵王権現。
 これを目にすることができただけでも、この一帯を訪れてよかったと思える。
 室町仏。

 その他の諸仏を見るは、収蔵庫を開けていただかなければならなかった。
 サクラやツツジ咲く石段を登ったところの収蔵庫には、明王・阿弥陀・日光・月光菩薩など、平安仏が眠っておられた。

 三ヶ寺目は、蟹満寺。
 ここの街なかにあるお寺で、カニを供養する。

 由緒は、堂内の説明テープで聞く。
 こちらの本尊は、釈迦如来。
 奈良時代の作品とのこと。

 素人考えだが、一見すると薬師寺の薬師如来と感じが似ている。
 近いグループの作品なのかもしれない。