美渓と雑木の頂き
−皆子山周回−

【年月日】

1998年1月3日
【同行者】 2人
【タイム】

足尾谷出合(10:22)−ツボクリ谷出合(10:58)−皆子山
(12:40)−寺谷橋(1:56)−仲平橋(2:20)

【地形図】 花背

ツボクリ谷

 雪のない北山は、はじめてだった。

 仲平橋にMTBをデポして、自動車で足尾谷出合へ。
 早春のような暖かさだ。

 足尾谷は小さな谷だが、雪解け水が入っているのか、水量豊富で、美しい渓だ。林道が終わって沢沿いの道を行くが、ゴミが多いのは、いただけない。

 河原の石に動物の足跡。
 朽ちた炭焼きがま跡が、谷の歴史を偲ばせる。

 ツボクリ谷に入っても、雪はほとんどなし。植林があまりされていないので、明るくて気持ちがよい谷だ。
 スギの樹下に小さなツエタケが出ていた。

 踏みあとは時にとぎれるが、目印や道標はとても多い。
 何度も沢を渡り返し、ずいぶん登った感じだが、ツボクリ谷の水量は衰えない。融雪があるにしても、山がしっかりしていなくては、こうはいかないだろう。

 トチの巨木のある広場で、下山者と白い犬に出会う。
 首輪をしているが、迷い犬らしいとのこと。
 なぜか、ここからわれわれについてきた。

 ここから山頂に向かって、小さなクボの急登。
 ここからは、多少雪が深くなった。
 よく道を知っている犬で、雪の山頂へと案内してくれた。

 快晴無風。
 武奈ヶ岳や蛇谷ヶ峰も、上部のみ冠雪。
 でも、美しい。

 雪の上に腰をおろしていると、犬は寺谷へ下山していった。
 大休止ののち、われわれも寺谷へ。

 こちらはヒノキが植えられているので、里山らしい雰囲気。
 ちょろちょろ流れていた寺谷は、すぐにりっぱな流れになる。
 こちらはあまり見るべきものがないので、林道に出合うまで1時間もかからなかった。

 安曇川源流もきれいな谷だ。
 林道歩きしばしで、仲平橋に着いた。
 さきに下山していた白い犬が歩いていたので、呼ぶと、こちらへ駆けてきた。