雨の八間山
−野反峠から往復−

【年月日】

2026年7月29日
【同行者】 単独
【タイム】

野反峠駐車場(8:54)−八間山(10:21-10:57)−野反峠駐車場(12:13)

【地形図】 野反湖 ルート地図

 前日まではまずまずの予報だったのだが、中之条に入ったあたりから見る野反湖方面には、よくない雲が立ち込めていた。
 第一駐車場に着いてみると、ひどい降りではなかったものの、風もいくらか吹いていて、コンディションはよくなかった。
 それでも、登るのがイヤになるほどの降りではなかったので、雨具を着て登り始めた。

野反湖
コオニユリ

 まずはコマクサ園へ。
 おそらく自生地と思う一角がロープによって保護されている。
 ただ、花のつきはあまりよくなかった。

 ここを登るのはニ度目だが、この前来たのは32年前の晩秋だったので、風情はまったく異なる。
 広い風衝草原には、高原らしい草花が咲いていた。

 ニッコウキスゲ・ヤマブキショウマ・シライトソウ・タテヤマウツボグサなどはほぼ終わり。
 盛んに咲いていたのは、コキンレイカ・カントウヨメナ・コオニユリ・クルマユリ・ヤナギラン・シモツケ・オオバギボウシ・オトギリソウ・アザミ類など。

ウメバチソウ
マツムシソウ

コマクサ
コキンレイカ

 これから咲きそうなのは、ウメバチソウ・マツムシソウ・イブキトラノオだが、マツムシソウとイブキトラノオの株はほとんど見なかった。
 鹿が食ってしまったんだろう。

 オオヤマサギソウだと思われるランが数本。
 これはやや自信なし。

カントウヨメナ
オオヤマサギソウだと思う

 ときどき樹林に入るが、ほぼずっとササ原登り。
 さほど急なところもなく、またさほどひどいヤブもなく、登っていける。

 イカ岩の頭というピーク名は知らなかった。
 この前来たときには、山名道標もなかったと思う。
 そもそも地形図で標高が2メートルほど低くなっている。

クルマユリ
ニッコウキスゲ

 1時間半ほどで山頂。
 前回はまだ建っていた避難小屋は朽ちた材木の山と化していた。

 ここで大休止。

 雨はときに強くなるが、おおむね問題なかった。
 草津温泉の向こうの志賀高原あたりは、降っていなげだった。
 榛名山方向も一時的によく見えた。

 この前同様、富士見坂へ下山して、湖畔を歩いて戻ろうと思っていたのだが、登山道の入口からヤブっぽかった。
 たいしたヤブではなかったが、これ以上濡れる気にならなかったので、来た道を戻ることにした。

太子駅
ホッパー棟

 早く下山できたので、旧太子駅を見学した。

 群馬鉄山(現在のチャツボミゴケ公園一帯)で採掘された褐鉄鉱は索道により太子まで運ばれ、ここで貨車に積んで京浜工業地帯へ運ばれたとある。
 褐鉄鉱及び旅客の運送は1970年に廃止され、六合村(合併により2010年に消滅)の鉄道路線はなくなった。

 鉱山は、鉱石が出ているときには非常に景気がよく、人々が集まって、殷賑を極めるのだが、当然のことながら、地下資源は永遠でない。
 そこで暮らした人々にとって、楽しい思い出は限りないのだが、資源が枯渇したあとの寂しさといったら、筆舌に尽くしがたい。

沢渡温泉共同浴場
受付猫

 山は比較的涼しかったが、やはり汗をかいた。

 長英の隠れ温泉は廃業したらしく、道の駅の温泉は「営業中」というのぼりが立っていたのに、施錠されていた。
 やむなく沢渡温泉に立ち寄った。

 共同浴場の駐車場があまりに狭くて怖かったので、県道沿いの広い駐車場にとめて、少し歩いた。
 受付に猫がいた。

 お湯はたまご水の匂いがして、湯の花が漂っていた。
 熱い方はやめて、ぬるい方に時間をかけてつかった。
 極上のお湯で、生き返る気分だった。