全山アカマツ林
−上州三峰山往復−

【年月日】

2015年9月28日
【同行者】 単独
【タイム】

 河内神社駐車場(8:14)−河内神社(8:30)−後閑峰(10:13-10:40)
 −三峰沼(11:34)−河内神社駐車場(12:08)

【地形図】 後閑 ルート地図

 月夜野インターを過ぎると、利根川をはさんで、東西に小さなテーブルマウンテンがある。
 西側の大峰山は概ねカラマツ林だったが、東側の三峰山はどうだろうか。

河内神社1(大きな写真)
河内神社2(大きな写真)

 テーブル南端に近い河内神社の下まで、自動車で行ける。
 参拝者・登山者用の大きな駐車場に自動車をとめ、しばらく車道を行く。

 このあたりで頂稜直下なのだが、傾斜はそこそこ急である。
 河内神社直下に運搬用のモノレールがあり、登山道になる。
 供養のための石柱がいくつもあって、河内神社は由緒ある神社だと知れる。

サラシナショウマ(大きな写真)
キバナアキギリ(大きな写真)

 石段を登って行くと、神社の境内に出る。
 石灯籠はあるが、狛犬はない。

 拝殿はしっかりした細工が施された、立派なものだった。

カシワバハグマ(大きな写真)
アキノキリンソウ(大きな写真)

 登山口は、拝殿の左手にある。
 共聴アンテナやパラグライダー離陸場の分岐を過ぎると、アカマツ林になる。
 遠くから見ると、アカマツ純林に見えるが、林床は草ヤブや笹ヤブで、きのこが出る環境ではなかった。

 草花でもっとも多いのはサラシナショウマで、キバナアキギリやカシワバハグマも多かった。

コテングタケモドキ(大きな写真)
キシメジ(大きな写真)

 三峰沼の分岐を過ぎると、コース半ばになるが、相変わらず荒れたアカマツ林が続いていた。
 その先いくらか、ミズナラも生えていたが、雑木林というほどでなく、ミズナラ混じりのアカマツ林という感じだった。

スギヒラタケ(大きな写真)
ハナホウキタケ(大きな写真)

 温泉センターの分岐を過ぎ、何本かのミズナラを見て過ぎると、林相がやや変化して、アカマツ大木林に入る。
 アカマツの巨木というのはあまり見ないのだが、ここには、妖怪のようなかたちをした、アカマツの巨木が数本生えていた。
 思えば、こんな松に出会える機会も、そう度々あるものではない。

お化けマツ1(大きな写真)
お化けマツ2(大きな写真)

 菌相も相変わらず貧しいが、ニセピーク二つの先にある三角点峰の後閑峰直下だけは、わずかにブナ林が残っていた。
 後閑峰で大休止。

かろうじて残ったブナ(大きな写真)
三峰沼(大きな写真)

 天気もさほどよくないので、展望は今ひとつだったが、谷川方面と武尊山方面は伐開されていて、武尊山はよく見えていた。

ウラギンヒョウモン(大きな写真)
イカリモンガ(大きな写真)

 帰りは来た道を戻ったが、三峰沼に立ち寄ってみた。
 山の尾根直下にあるので自然の沼かと思ったが、ここは農業用の溜池なのだった。
 風情はよいのだが、確かに大きな錦鯉が泳いでいるのはじつに不自然だった。

薄根の大桑(大きな写真)
水上町営温泉センター(大きな写真)

 駐車場に戻ったあと、薄根の大桑を見学し、水上町営温泉センターで汗を流して帰った。