氷室山から相馬山

【年月日】

1994年12月18日
【同行者】 2人
【タイム】

駐車場(10:03)−氷室山(10:26)−七曲峠(11:04)
−磨墨峠(11:47)−相馬山(12:21)−
ヤセオネバス停(13:24)−駐車場(14:08)

【地形図】 榛名山、伊香保

相馬岳
 町営駐車場に自動車を停め、外に出ると、雪風が肌をさすようだった。

 湖面を渡ってくる風がドブ臭い。湖畔に建つ旅館や真新しいホテルが汚水を流しているのだろうか。

 氷室山まではすぐ。
 榛名山が出現した由来を記した立派な解説板が建てられていた。

 外輪山の稜線は幅5メートルくらいの防火帯を兼ねた遊歩道になっているのだが、それがほとんど階段になっているので、膝にこたえる。

 天目山は氷室山より高く、大きな山だと思ったのだが、山頂を示すものはなく、七曲峠への道標があるだけだった。
 また階段道を下ると、七曲峠で、観光道路。
 車道を横断して、ぐるりと巻くように登って行くと松之沢峠で、また車道。
 伊香保からの道路と平行する道を少し行くと、磨墨峠の登り口。

 磨墨峠へは傾斜がゆるく展望のよい道で、険しい相馬山がしだいに近づいてくるところだ。
 ドウダンツツジの大株が多く、これがいっせいに咲いたらみごとだろう。

 磨墨峠は砂地のような小広い場所。
 『龍の子太郎』に出てくる、黒鬼が岩になったような磨墨岩の下を通り、相馬山入口までなだらかな道。

 相馬山からブォーッというホラ貝の音。
 2つ目の赤い鳥居をくぐり、右に折れるといよいよ相馬山への登り。
 鎖や鉄バシゴ、石段をまじえた急登がつづく。
 木の根元に食い込んでいた鎖のひとつは割れかかっている。

 山頂には小さな小屋があり、信者らしき人が、祀ってあるものを拝んでいた。
 雲取山の手前に御荷鉾連山が見え、富士山の手前には甲武信など秩父連山がひとかたまりになっている。
 目をずっと左に転じると、妙義山の向こうに荒船山がある。
 山頂の西の端に行ってみると浅間山、鼻曲山、浅間隠山、掃部岳、谷川岳、小野子山と、見慣れた山が並ぶ。
 先客が多く、落ち着いて腰をおろす場所がないので、少し戻って浅間山を望むところで大休止。

 すぐ下の絶壁から冷たい風が吹き上げてくるが、できたての熱いうどんがおいしい。

 ヤセオネ峠までは軽い雪道歩きだ。
 バスは2時間待ちだったので、榛名湖まで車道を歩くことにした。
 ふり返ると、すぐ後ろに磨墨岩や相馬山。

 湖畔にあるゆうすげ荘で入浴して帰った。