高田山と四万温泉

【年月日】

1994年11月23日
【同行者】 2人
【タイム】

駒岩入口(10:00)−獅子井戸(11:00)−石尊山(11:54)
−高田山(12:24)−駒岩入口(13:52)

【地形図】 中之条

吾嬬山から望む高田山
 民家の庭先のポストの箱の中の登山者名簿に記し、洗った大根が干してある庭先から杉林へ。
 石がごろごろした水のない沢を横切り、車のわだちがついた林道をしばらく行くと、高田山への木の道標が立っていたので右の登山道に入った。

 コンクリートの鳥居をくぐると、冬枯れの雑木林だ。
 あたりには枯れ葉の匂いが充満している。
 もみじが色づいた葉をいくつか残していた。
 木枯らしが吹けばいっぺんに飛んでいってしまいそうだ。
 霜にあたったためか、黄紅の透明感が美しい。
 ジグザグの道をゆっくりと登る。

 獅子井戸の水場で食事。

 獅子井戸から急な登りで20分も行くと尾根。
 下を見ると四万温泉の手前の集落が見える。
 ミズナラなど広葉樹まじりのカラマツ林だ。
 黄だいだいのカラマツの枯葉は本当にやさしい色合いで、ぬくもりを感じる。

 石尊山の眺めは最高。
 稲包山方面を見ると真っ白に雪を冠っている。
 浅間隠山、妙義連山、榛名山、中之条盆地とその中にもりあがる嵩山、小野子山、子持山、赤城山、袈裟丸連峰と皇海山、男体山と日光の山々。
 四万湖も見える。

 急な登り下りをしばしで、高田山着。
 周囲の木々は伐採されていて眺めはよいが、白砂山方面は雪雲の中。
 立て札に5月5日にわらび峠にきたものには抽選券をくれるという案内がおかしい。
 自動車のところに着いたのは2時前だったので四万温泉に寄り道。

 公衆浴場「御夢想の湯」は、とても小さな建物だった。
 男湯、女湯に分かれていて、畳一枚分くらいの桧でできた清潔な浴槽だった。

 土産物屋でユリの根を買って、赤紫色をしているからこれはオニユリの根だ、キントンにはオニユリの根を使うのだというようなことを話しながら自動車に戻った。
 ひと株だけは食べずに植えてみたい。