秩父・里山の地形を考える2
−宝登山2−

【年月日】

2025年11月14日
【タイム】

ロープウェー駐車場(9:42)−奥社(10:39)−宝登山(10:48-11:25)
−不動寺(12:05)−ロープウェー駐車場(12:08)

【地形図】 鬼石 皆野 ルート地図 (マウスホイールで拡大・縮小可)

 ロープウェーの広い駐車場にとまっている車は少なかった。

奥社
甲武信ヶ岳

 しばらくダートを登っていく。
 すれ違い可能な道幅だが、自動車は来ない。

 道路を行くと時間が無駄にかかるので、途中から登山道に入る。
 道路を何度も渡りながら、歩程ははかどる。

両神山
蓑山

 最後にまた、道路に出る。
 井戸方面の斜面に巨大なソーラーパネルが見えた。

 小動物園からしばらくで、奥社の入口。
 ここでご朱印をいただいた。

 奥社の先が山頂で、展望台やベンチが置かれていた。
 ここで大休止。  秩父盆地がとてもよく見える。

 蓑山から西が、盆地生成期の氾濫原である。
 長尾根丘陵が存在しないとすれば、氾濫原は蒔田の谷までということになるのか。
 羊山丘陵もまた存在しないとなると、横瀬川下流部もまた氾濫原となる。
 蒔田から横瀬までがすべて真っ平らということではないが、ここ数十万年のいずれかの時期に、川床となったということは事実と思われる。

 荒川と横瀬川の河道が現在地へと次第に固まると、河岸段丘が形成され、さらに浸食が始まる。
 河川は深く侵食されて、段丘末端に段丘崖が作られる。
 長尾根丘陵と羊山丘陵が、細長い残丘となる。

 荒川と赤平川が合流する皆野周辺の氾濫原は、小柱・太田の後背湿地を形成した。
 ここでは比較的早期に河道が固まったため、段丘状地形は発達せず、秩父では珍しい水田地帯が作られた。

シータテハ
オオモミジ

 思っていたような景観を見ることができて、大いに満足。

 山頂でラーメンを食べていたら、「うぉーい !」「いぇーい !」と、とてつもなくでかい声で怒鳴りながら、高校生の一団が登ってきた。
 その子たちときたら、とにかくでかい声で間断なく、「うぉーい !」「いぇーい !」と叫ぶ。

 「着いたぜ、うぉーい !」「のど乾いた、いぇーい !」「写真撮ろうぜ、うっしゃー !」「はいチーズ、いぇーい !」
 少し年長のお兄さん(たぶん先生だと思う)が、「も少し先の展望台で弁当にしまーす !」と言ったら、声を揃えて「やったー、いぇーい !」と言いながら、去っていく。

 とてつもない喧騒の集団がいくつか、訪れては去っていった。
 しばらくすると山頂は再び、高齢のハイカーが静かに憩う静寂に包まれた。

 おれは、「10年ほど前に受け持ってたクラスは、あいつらよりもっと騒がしかったぜ・・」と、ちょっと懐かしくなっていた。
 展望はまぁまぁで、両神山や芋木ノドッケなど以外に、先週登った破風山の向こうに、甲武信ヶ岳も見えていた。

 帰りは、ロープウェー山上駅近くからの下山道を下った。
 こちらはほとんど歩かれておらず、わかりにくいところもあった。

 下りついた不動寺でまたご朱印をいただいた。