天神峠
− 松坂から千鹿谷 −

【年月日】

2023年3月3日
【同行者】 単独
【タイム】

嶽ノ腰入口(11:14)−MTB−松坂(11:20-11:21)−天満神社(11:39)
−日月ノ宮(12:04-12:38)−千鹿谷神社(13:16)−愛宕宮(13:29)
−嶽ノ腰入口(13:43)

【地形図】 長又 ルート地図 (マウスホイールで拡大・縮小可 青線は自転車走行)

 以前から気になっていた天神峠を歩こうとして、出かけてみた。

 嶽ノ腰集落の入口に軽トラをおき、自転車で松坂まで下った。

道標
天満神社

 国道の傍にコンクリート柱の道標が建っている。

 「秩父郡三田川村大字飯田字松坂」と現在地が刻まれ、別の面に「和田ヲ経テ小鹿野町ニ至ル (境界マデ約八百米 約七丁余)」「栗尾ヲ経テ飯田三山方面ニ至ル (第一小学校マデ約千七百米)」、さらに別の面には「峠ヲ経テ上吉田村字千鹿谷ニ至ル」とある。
 裏面に「昭和三年八月一日 三田川青年修養団建」と、建立者・建立年月日が記されている。

 今も道が分岐するここが、天神峠への分岐だった。

 まずは、天満宮にお参り。
 松坂集落の鎮守とのことだが、受験生にも人気がありそうだ。
 立派な神楽殿も併設されている。

 由緒書には神社の裏の峠を天神峠と呼ぶとある。
 昭和59年の地形図(長又)には、嶽ノ腰方面へ少し入ってから山腹をトラバースする車道が描かれている。
 この時期の天神峠道はこれだろうが、戦後すぐのころの時代にこの通りだったかどうかは、もうちょっと調べなくてはわからない。

 とりあえず、神社のすぐ裏の峠状のところには、石造物は見当たらなかった。

日と月の石祠
ヒオドシチョウ

 廃道化してはいるものの、しっかりした踏みあとが錯綜するので、どこを歩くか迷ってしまうが、もっとも無難そうな道を行くと、みどりの村の手前で付け替え道になり、施設の駐車場に出る。
 ここからは舗装道路が錯綜して、またまたわかりにくいが、466メートルピーク手前の鞍部まで、施設内の車道歩き。

 鞍部からはオリエンテーリングコースらしく、記号の書かれたポストが点々と取り付けられている。
 466メートルピークに石祠とあずま屋があったので、ここで大休止にした。

 石祠の側面には、太陽と月のレリーフが彫られていた。

大日
千鹿谷神社の灯籠塔

 さらに尾根を行くと、廃道化した林道に出る。
 道の傍らに、大日と馬頭尊。
 これは、千鹿谷への旧道だろう。

 道がやや荒れてくると、千鹿谷の集落。
 人の気配はあるが、静寂そのものだ。

 集落の中ほどから千鹿谷神社へのコンクリ道に入る。
 鞍部から石段で、赤くふちどられた千鹿谷神社。
 神像や石柱状の灯籠など、興味深い石造物がある。

千鹿谷神社の神像
女人講の石仏

 鞍部には、勢至菩薩らしき石仏。
 奉納者はみな女性の名前になっているので、女人講の供養仏だろう。

 神社の反対側には火の見があって、やや荒れた道が続いている。
 ピークに登ってみると、愛宕様。
 火の見と関連する神様だ。

 肩から反対側へと尾根を下ると、車道。
 これは、現在使われている千鹿谷への道路だ。

 軽トラをおいたところまで、すぐだった。