今度は金沢の廃道歩き
− 浦山から風早峠−
【年月日】 |
2016年3月31日 |
【同行者】 |
単独 |
【タイム】 |
カタクリの里トイレ前(12:07)−旧風早峠(13:12-13:34)
−カタクリの里トイレ前(14:19)
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【地形図】 |
鬼石 ルート地図
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秩父困民党の武装蜂起に際して、風布組先発隊が下田野村の押ん出し河原で捕まったあと、本隊は皆野から赤平川沿いに椋神社に向かうのを避け、末野-野上-出牛峠と歩いて、金沢村に入った。
金沢村から下日野沢・上日野沢村のどこかを通過して下吉田村椋神社に入ったのだが、そのルートについては定説を見ていない。
出牛から金沢村加増・更木耕地を経て風早峠に至るルートは、当時のメインルートの一つであろうから、風布組の進軍ルートとして有力であることは確かである。
地形図に破線は記載されているものの、廃道の可能性は高いと思われたが、現状はどうなのか、歩いてみた。
カタクリの里のトイレのわきにちょっとした駐車スペースがある。
平日なので、他のお客さんは来そうにないと思い、そこに軽トラをとめた。
まずはカタクリ園をひと回りした。
ここのは植栽されたカタクリでなく、カタクリ群生地を回遊できるように整備してあった。
ここでまず、満開のカタクリを楽しんだ。
車道を少し行くとT字路で、左の別荘地方面へ歩く。
風早峠への旧道が通るあたりに造成された別荘地には、現住されている家があるようだったが、道型は全く存在しなかった。
冬を耐え抜いた蝶たちがたくさん舞っていた。
破線路のあるあたりはひどい傾斜のスギ林で、そこを急登すると雑木林に出る。
踏みあとがあるような気もするが、やはり、ほぼないに等しい。
基本的に尾根を行くので、ここからは特に問題なく、まもなくちゃんとした道に出た。
風早峠に向かえばすぐに浜の谷への分岐。
ここは以前に歩いたことがある。
車道を渡り、旧風早峠まで行って大休止。
このあたりのカタクリはまだ、芽吹いたばかりだった。
帰路は来た道を戻った。
浜の谷分岐のすぐ先に不詳な分岐があったので入ってみたがすぐに消滅。
さらにその先の明瞭な分岐は、アンテナの立つピークに行く道で、アンテナで行き止まりになった。
浦山から風早峠への旧道はやはり、消滅してしまったようだ。
別荘地から浦山への旧道も探ってみたが、破線路は存在せず、あじさい園の周遊路ができていた。
帰りに更木の天満天神社に寄ってみた。
千本カツラの巨木も見応えがあるが、二万五千図には、ここから浦山への破線路も記載されている。
ここも実踏する価値があるかもしれない。
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